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トランプ氏が「絶叫」した時 異例「FBI長官解任」との関係

J-CASTニュース 5/11(木) 18:43配信

 米国のトランプ大統領が2017年5月9日(米東部時間)、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官を突然解任した。FBI長官の任期は10年で、コミー氏はオバマ前大統領が13年に任命。長官職は政治的中立性が重要視されるとされ、任期途中で大統領に解任されるのはきわめて異例だ。

 表向きの解任理由は、16年の大統領選で対立候補だったヒラリー・クリントン氏の国務長官時代の私用メール問題の捜査をめぐる不手際だとされている。一方で、FBIはロシアのサイバー攻撃をめぐるトランプ陣営との「癒着」疑惑(いわゆる「ロシアンゲート」)の捜査を進めていた。トランプ氏は、ロシア関連の報道をテレビで見ると「絶叫することもある」との報道もあり、コミー氏の解任は、捜査妨害が目的だとの見方も出ている。

■過去には「多大な敬意を」発言も

 ホワイトハウスは、トランプ氏がコミー氏に解任を通告した手紙を公開。それによると、解任の理由は

  「私が捜査対象になっていないことを教えてくれたことには感謝するが、あなたが効率的にFBIを率いることができないという司法省の判断に同意した」

と説明されている。トランプ氏が言及している「司法省」とは、セッションズ司法長官とローゼンスタイン副長官のことを指す。「私が捜査対象に~」のくだりは、自らのロシアンゲートとの関与を否定する狙いがあるとみられる。

 司法省の2人が問題視しているのは、FBIが16年に行っていたクリントン氏をめぐる私用メールの問題だ。FBIは、クリントン氏が私用メールで機密情報を送受信していた疑いがあるとして捜査を進めていたが、コミー氏は7月5日に「訴追には相当しない」と発表。ところが、コミー氏は大統領選の投票日の11日前の10月28日に一転、捜査を再開したと発表した。この発表を、トランプ氏は集会での演説で「多大な敬意を表したい」と歓迎していた。さらにコミー氏は投票日2日前の11月6日に、「(刑事訴追しないという)捜査の結論は変わらない」とする書簡を議会に送付していた。二転三転する結論をクリントン陣営は歓迎したが、トランプ氏は激怒した。

 司法省の2人は、捜査権限は司法省にあるにもかかわらず、コミー氏が勝手に捜査の再開や訴追見送りを発表したことが問題だとしている。

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最終更新:5/11(木) 19:45

J-CASTニュース