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阪神・中谷 諦めない弾 9回2死から「まだ分からない点差だった」

スポニチアネックス 5/11(木) 5:52配信

 ◇セ・リーグ 阪神7―9巨人(2017年5月10日 東京ドーム)

 3球連続の強振。ファウルを2度重ねた後、阪神・中谷は3度目でとらえた。追い込まれながらもカミネロのカットボールを左翼席へ。逆転を信じて球場から帰ろうとしない虎党の元へ4日のヤクルト戦(神宮)以来、19打席ぶりの3号を届けた。劣勢の最終回。最後まで懸命な抵抗を貫いた。

 「まだ分からない点差だったんで、次につなごうという気持ちでいった。とりあえず、打ててよかった」

 目前で福留が併殺打。走者がいなくなっても、あと1死まで追い込まれても、反抗の意思はくじけなかった。カミネロにとっては来日2被弾目。心の動揺は次打者、鳥谷への四球にも表れた。開幕から過去13度の登板で失点は一度だけ。阪神にとっては3度目の対戦で奪った初得点だ。安定感を誇る巨人の守護神に浴びせた意地の一太刀は今後の再戦を見据えても大きな意味があった。

 6連勝に伸びた前夜は6試合ぶりに先発を外れて代打でも二飛。代わって「5番・一塁」で出た原口が菅野攻略につながる1安打を放っていた。歴史的な逆転劇に沸いた先の広島3連戦でも個人的には計2安打6三振の停滞。2試合ぶりの先発復帰で期する思いはあっただろう。

 先制を許した直後の2回は福留の四球後、大竹寛のスライダーを打ち返した左越え二塁打で続いて好機を拡大。左翼フェンス最上部に直撃させる本塁打性の一打で同点を呼んだ。9点差を逆転した「5・6」を思い起こさせた6回の猛攻でも先頭打者で中前打した福留に左前打で続き、一挙4得点につなげた。最後のアーチを合わせた3安打猛打賞も4日のヤクルト戦以来、今季2度目。低調を脱し、敗戦の中で確かな存在感を示した。

 巨人戦での本塁打は初めて3番に抜てきされた昨年8月19日以来、通算2本目。あの時も東京ドームだった。あきらめない姿勢に「そうですね」と静かにうなずき、“明日”への帰り道を歩いた。

最終更新:5/11(木) 9:18

スポニチアネックス