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宮里優作、テークバックは腰のスライドで スムーズなバックスイングのために

夕刊フジ 5/11(木) 16:56配信

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 カップの縁をクルリと回り始めるボール。ルーレットのようだった。3分の2周ほどして、最後は内側に転がり落ちていった。宮里優作の最終日最終18番ホールのウイニングパットであった。

 宮里はアマチュア時代からショットメーカーとして知られた存在だった。そのスイングは、シンプルで美しく、力強い。なぜ、その動きがシンプルに見えるのか。答えは、スムーズなバックスイングにある。

 多くのアマチュアゴルファーは、テークバックに神経を使っているようだ。クラブヘッドをどの方向に動かしていくか。どこから始動させるのか。ここで神経を使いすぎると、その後の動きがぎこちなくなりがちだ。宮里は、腰のスライドでテークバックしている。

 スライドって、それではスエーではないのか…。そんな声があがりそうだが、実際に鏡のまえで試してもらおう。まず、両足を肩幅ほどに広げて直立姿勢をとる。そこから右腰を右にスライドさせる。このとき、頭は動かさない。腰のスライドだけだ。さて、右にスライドさせた格好は、どうなっているだろう。鏡に映っている自分が“C字”になっていれば正しいと思っていただこう。

 そして、次の段階に移る。今度は、アドレス時と同じように前傾姿勢をとり、その状態で直立時の感覚と同じように右腰をスライドさせてみよう。

 鏡には、どんな格好で映っているだろう。スライドさせたはずなのに右ヒップはターンし、胸も右つま先の右前方を向くほどにターンしているのではあるまいか。決してスエー状態にはなっていないはずだ。

 ここまでをテークバックと考えよう。この間、腕は何もしない。それを確認するために、今度はクラブを持ってアドレスし、テークバックしてみよう。このとき、大切なポイントがある。左上腕を左胸の上に乗せておくことだ。グリップはソフトでいい。腕、クラブは、右腰のスライド、胸のターンによって自動的にハーフウェイバックのポジション(シャフトが地面とほぼ平行になるところ)まで連動する。

 これなら、どこにクラブヘッドを上げていこうか考える必要はない。そして、ハーフウェイバックのポジションからは、コッキングをスタートさせ、クラブヘッドを上昇させていく。ハーフウェイバックからは、腕を自分で動かす必要があるが、その前段までの動きをまず身につけよう。

 ■みやざと・ゆうさく 1980年6月19日生まれ。沖縄県出身。3歳でゴルフを始める。東北福祉大在学中の2002年12月にプロ転向。13年「日本シリーズJT杯」で初優勝。国内ツアー通算4勝。選手会長は2年目。兄の聖志、妹の藍もプロゴルファー。1メートル70、70キロ。

最終更新:5/11(木) 16:56

夕刊フジ