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復帰戦勝利も消えぬ不安 錦織の故障「南米の赤土」原因か

日刊ゲンダイDIGITAL 5/11(木) 12:11配信

 まだ本来の姿ではない。3月のマイアミ・オープン(OP)で右手首を痛めた錦織圭(27=世界ランキング8位)が、約1カ月半ぶりにコートに戻ってきた。同40位のシュワルツマン(24=アルゼンチン)を相手に第1セットを落とすも、2-1で退けた。

 今大会は4大大会に次ぐ格付けのマスターズ1000。錦織が欲しいタイトルのひとつだが、手首の状態は万全でない。第1セットはフォアのミスを連発、ベンチで何度も手首を気にしていた。28日開幕の全仏OP(クレー)を前に無理はできず、少しでも痛みが出れば途中棄権もあるとみられている。

 今回の故障は全仏での上位狙いがあだになったとの指摘がある。錦織は2月のデビス杯を欠場、4連覇しているメンフィスOPとメキシコOPには行かず、得意のクレーで行われるアルゼンチンOP(準優勝)とリオOP(初戦負け)に出場した。

■「南米2大会の影響は否定できない」

 昨年までと日程を変えたのは、クレーの全仏を見据えて2月に赤土を2大会経験しておきたかったからだ。3月は米国開催のマスタ―ズ2大会(ハード)に出て、4月下旬からのクレー3大会で調子を上げ、ベスト8が最高成績の全仏に向かうシナリオだった。

 しかし、クレーは球足が遅く、ボールが高く弾むのでラリーが続きやすい。しかも、南米のクレーコートは欧州ほどしっかり整備されていない。同じクレーでも、大会によって状態は大きく異なる。今季はそれまで2大会(ブリスベン国際、全豪)しか戦っていなかった錦織にとって体への負担が大きかったことは想像に難くない。痛みが出たのはハードコートのマイアミOPでも、「南米2大会の影響は否定できない」と関係者は話す。

 錦織は2月3日開幕のデビス杯に出ると南米大会に向けて日程が厳しく、「体のことを考えて」欠場を決めたと言った。その南米大会が故障の原因になったとすれば皮肉な話である。

最終更新:5/11(木) 12:11

日刊ゲンダイDIGITAL