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「食品ロス」減らしごみ減量 東京

産経新聞 5/11(木) 7:55配信

 ■八王子市「それ残すの…」ポスター/立川市「熱心な店」をブランド化   

 食べ残して捨てられる“食品ロス”を減らし、ごみ減量を目指す運動が広がってきた。八王子市は、市内の大学と連携して「食品ロス削減プロジェクト」を始動。立川市が昨年末から始めた「食べきり協力店」には市内の飲食店約30店が協力している。外食産業で食品ロスを減らし、運動の背景にある「もったいない」精神を家庭にも広げて一層のごみ削減につなげる考えだ。

 八王子市のプロジェクトは、包括連携協定を結んでいる東京造形大学(同市宇津貫町)の学生の提案を実現した。「市の鳥」であるオオルリをマスコットにした「クルリ」がびっくり顔で「え それ残すの…」と呼びかけるポスター、ステッカーも同大学生がデザインした。

 送別会、歓迎会シーズンにあわせて3月末から八王子駅前の居酒屋、レストランで食べきりを訴える運動を始めており、同市役所の食堂では多くのポスター、ステッカーが目を引く。「すでに協力店は100店を超えており、今後は商工会議所や関連団体とも連携して取り組みを広げていく」(ごみ減量対策課)

 立川市が進めている運動も同様で、協力店の一つである市役所食堂は入り口にステッカーが張ってある。「現在の協力店は約30店。『食品ロス削減に熱心な店』をブランド化してイメージを高め、今年度中に100店を目指す」(ごみ対策課)という。

 八王子市によると、日本の食品廃棄量は年約2800万トンで、このうち、食べ残し、売れ残りなどの「食品ロス」は年600万トン超。同市の可燃ごみも食品ロスを含めた生ごみが約4割を占める。

 外食産業での食品ロス削減運動では、長野県松本市が平成23年5月に始めた「残さず食べよう! 30・10(さんまるいちまる)運動」が全国的に注目されている。宴会などで最初の30分間、最後の10分間は自分の席について料理を楽しみ、食べ残しをなくそうとの趣旨で、運動の広がりとともに、同市の調査では家庭ごみの生ごみにも減少傾向が出てきた。

 このため、八王子市は小学校など教育現場にもポスターを掲示するなどして、「食への感謝」「食品ロスの問題意識」を子供から家庭へ伝えてもらうことも検討している。

最終更新:5/11(木) 8:17

産経新聞