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日韓合意「責任持ち実施を」=首相、文大統領と初電話会談―北朝鮮問題で緊密連携

時事通信 5/11(木) 15:03配信

 安倍晋三首相は11日、韓国の文在寅大統領と約25分間電話で会談した。

 首相は慰安婦問題をめぐる2015年末の日韓合意について、「国際社会からも高く評価された合意を責任を持って実施することが重要だ」と述べ、着実な履行を求めた。両首脳は緊張が高まる北朝鮮問題に緊密に連携して対応する方針で一致した。

 両首脳による電話会談は初めて。首相は「共に未来志向の日韓関係を築いていきたい。大統領とはうまくやっていけると信じている」と伝えた。日韓合意を含む両国関係について「適切にマネージ(管理)していきたい」とも語った。文氏は「未来志向が大切だ。さまざまな課題はあるが、知恵を絞りながら良い2国間関係を築いていきたい」と応じた。

 韓国大統領府によると、文氏は日韓合意について「国民の大多数が情緒的に受け入れることができないのが現実だ」と説明。「民間の分野で起きたことを政府が解決するには限界がある」と、ソウルの日本大使館前などに設置された慰安婦を象徴する少女像の撤去を求める日本側をけん制した。

 ただ、文氏は歴史問題に関し「両国の未来志向的発展の障害になってはならない。賢く克服していく必要がある」とも訴えた。文氏は大統領選で日韓合意見直しに向けた再交渉を公約していたが、電話会談では言及しなかったという。

 北朝鮮問題への対応をめぐって、首相は「北朝鮮の非核化を実現すべく大統領と共に緊密に連携していきたい」と述べると同時に、「対話のための対話では意味がなく、非核化に向けた真剣な意志と具体的行動を(北朝鮮が)示すことが重要だ」と指摘。文氏も「首相の思いと同じだ」と応じた。

 両首脳はできるだけ早期に会談することで一致。首相は、先送りとなっている日本での日中韓首脳会談について、早期に開催したいとの意向を伝えた。 

最終更新:5/11(木) 20:01

時事通信