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韓国・文在寅大統領が就任 首相に知日派・李氏指名

産経新聞 5/11(木) 7:55配信

 ■トランプ氏と同盟再確認、早期首脳会談へ

 【ソウル=桜井紀雄】9日投開票された韓国大統領選で当選した左派系政党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏(64)が10日、第19代大統領に就任した。正午に国会で就任宣誓し、「条件が整うなら平壌にも行く」と北朝鮮との対話路線へのシフトをにじませた。同日夜には、トランプ米大統領と電話会談し、米韓同盟の結束を再確認するとともに、早期に首脳会談を行うことで一致した。

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 電話会談で、文氏が北朝鮮の挑発や核問題への優先的対処を「高く評価する」と伝えたのに対し、トランプ氏は「米韓は単純に良好な関係ではなく、偉大な同盟関係だ」と応じ、文氏の訪米を公式に招請した。首脳会談に先立ち、高官級の代表団を相互派遣する方針も確認した。

 文氏は10日、首相候補に李洛淵(イ・ナギョン)・全羅南道(チョルラナムド)知事(64)を指名。李氏は新聞社の東京特派員や韓日議員連盟の副会長兼幹事長を務めた知日派。大統領秘書室長には、元国会議員の任鍾●(イム・ジョンソク)氏(51)を任命。情報機関トップの国家情報院長には、国情院元第3次長の徐薫(ソ・フン)氏(62)を指名した。

 首相や国情院長の就任には国会議員の過半数の賛成が必要。共に民主党は少数与党で、人事案承認や国政運営で難航も予想される。

 朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾で大統領代行を務めた黄教安(ファン・ギョアン)首相は10日、文氏との会談で、自身を含む全閣僚が同日中に辞表を出すと表明したが、文氏は当面、受理しない方針を伝えたという。

 文氏は「重要事案は大統領が直接メディアに説明する」とも強調したが、午後に初めて開いた記者会見では、指名した首相候補らを紹介しただけで、質問は受け付けなかった。

 文氏は就任直後、韓国軍制服組トップ、李淳鎮(スンジン)合同参謀本部議長から電話で北朝鮮の核実験やミサイル発射の動向について報告を受け、「態勢に万全を期す」よう指示。歴代大統領らが眠る国立墓地も参拝した。

 中央選挙管理委員会が当選を認定した午前8時9分に5年間の任期がスタート。文氏は得票率41・08%の1342万3800票を獲得した。自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏は24・03%、国民の党の安哲秀(アン・チョルス)氏は21・41%。

●=析の下に日

最終更新:5/11(木) 7:55

産経新聞