ここから本文です

【巨人】阿部、初回先制2ランでアーチ5発共演点火!由伸監督の助言で“突っ込み”修正

スポーツ報知 5/11(木) 6:04配信

◆巨人9―7阪神(10日・東京ドーム)

 天井付近まで上がった打球が落下していくにつれて、歓声も徐々に大きくなっていった。阿部が足を緩める。「ボール気味だったと思いますが、上からしっかりたたくことができました」。初回2死二塁。岩貞の高め直球を、右翼席中段へ運んだ。初球の高めスライダーは右翼ポール付近への大ファウルとなったが、今度はきっちり仕留めた。4月12日・広島戦(東京D)以来、実に79打席ぶりとなる6号先制2ランだった。

【写真】長野、おまたせ!91打席目待望の1号

 再上昇の兆しが見えたところで、さらにヒントをくれたのは指揮官だった。9日の試合では、今季初となる猛打賞をマークした。一夜明け、この日の打撃練習中。ケージ裏で見守っていた高橋監督から、テイクバックを広めに取ってみたらどうかと助言された。「構えた時の手と顔の位置が近すぎて、打ちに行く時に一緒に前に出てしまっていた」と阿部。投手寄りに突っ込む悪癖をすぐに修正し、結果を残した。

 敵のアイデアも役立てた。この日は、練習用バットのグリップ部分に、厚さ約1・5ミリのテープを巻いて打ち込んだ。メーカーにバットを発注する際、「皮膚一枚」の感覚で太さにこだわる慎之助にとって、この差は大きい。「練習で太い感覚で振っておけば、試合で(テープを巻いていない)細いバットになった時に、ヘッドを利かせて打つことができる。(阪神の)糸井が、こういうやり方でやってるらしい」。26打点で猛虎打線を引っ張る男の知恵を盗み、約1か月ぶりのアーチにつなげて27打点でリーグトップタイになった。

 阿部は「もうプロで何年もやってきたけど、毎年何かしら新しい発見はある。だから技術に限界はないんだと思ってやることができるし、変化していくことへの恐怖心もあまりない」と目を輝かせる。そんな柔軟性と対応力が、進化し続けられる理由なのかもしれない。(尾形 圭亮)

最終更新:5/11(木) 13:19

スポーツ報知