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ユーロ圏成長率、今年見通しを1.7%に上方修正=欧州委

ロイター 5/11(木) 18:28配信

[ブリュッセル 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は11日、今年のユーロ圏の域内総生産(GDP)伸び率は1.7%になりそうだとし、従来の予想(1.6%)からやや上方修正した。

2018年については1.8%の成長率を見込んでおり、従来予想から変更はなかった。

ただ17年の成長率見通しは、16年の1.8%、また危機後の高水準である15年の2%をいずれも下回る。

欧州委の経済見通しは年に3回公表される。今回はユーロ圏内の全ての国が今年と来年にプラス成長を達成するとの見通しを維持。ドイツの18年成長率が1.9%に加速するとしたほか、スペインとポルトガルの成長率について従来予想から上方修正した。

欧州委のモスコビシ委員(経済・財務担当)は「欧州は5年連続のプラス成長に入っている」と指摘。先のフランス大統領選で極右政党、国民戦線(FN)のルペン氏が敗れたことに言及し、「過去1年に見られた不確実性も後退し始めているもようで、良いニュースだ」と述べた。

ユーロ圏外をみると、英国の今年の経済成長率は1.8%と予想。従来予想の1.5%から上方修正した。18年見通しについても従来予想の1.2%から1.3%に引き上げた。

欧州委は英国のEU離脱が引き続き向こう数カ月におけるユーロ圏経済の主要リスクの1つだと指摘。また、米国の経済・通商政策を巡る不透明感、中国の経済調整、地政学的な緊張がリスクだとした。苦境に陥っている欧州の銀行セクターも懸念材料とみている。

ユーロ圏の失業率は引き続き高水準にとどまると予想しているが、今年は9.4%と、昨年の10.0%から大幅に低下するとした。18年にはさらに8.9%まで低下するとして、従来の予想よりも大幅に引き下げた。実際に8.9%まで下がれば、2009年初め以来の水準となる。だがイタリア、スペイン、キプロス、ギリシャの失業率は平均を引き続き大きく上回る見込み。

インフレ率は今年が1.6%になるとして、従来よりも引き下げた。18年にはさらに1.3%にまで下がると予想した。欧州中央銀行(ECB)は今年のインフレ率を1.7%と見込んでいる。

*内容を追加して再送します。

最終更新:5/11(木) 22:40

ロイター