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無期限出場停止が13か月で解けるバドミントン・桃田賢斗の再出発

スポーツ報知 5/11(木) 16:02配信

 昨年4月に違法賭博関与が発覚した、バドミントン男子シングルス元世界ランク2位の桃田賢斗(22)=NTT東日本=の無期限出場停止処分が15日に解除される。27日開幕の日本ランキングサーキットでの公式戦復帰が濃厚。昨夏のリオデジャネイロ五輪に出ていればメダルを狙えた実力者は、20年東京五輪へ再び歩き出すことになる。

 日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事(64)は処分解除を決定した3月12日の理事会後に「どの時期に復帰させても批判は出る」と話した。ただ、他の選手が有期で最長の処分を受けた期間の1年と、無期限だったはずの桃田の処分期間が、結果的に1か月しか変わらなかった点について、明確な説明はなかった。

 東京五輪の出場権は前回と同じ仕組みなら、前年1年間の国際大会での結果で争う。そのためには今年の全日本総合(11月27日開幕)で好成績を残して代表に入り、高いポイントを稼げる国際大会に出場できる資格を得る必要がある。この点を逆算して決めた―と捉えられても仕方がない。全日本総合の出場権がかかる日本ランキングサーキットのエントリー締め切り日は、解除日と同じ。銭谷専務理事の「意図的ではない」との言葉は苦しく聞こえた。

 処分期間中の協会の取り組みにも疑問が残る。発覚当時「処分もするが、救済もする立場」として更生プログラムを受けさせる案が出ていたが、最終的には昨年11月の熊本地震復興イベントへ参加させただけ。NTT東ではバドミントン教室参加、コンプライアンス研修を受講。報告は受けていたとはいえ、所属先に任せた部分が多く、協会関係者からも「桃田の復帰には反対しないが、協会の対応としてどうなのか」との声が上がっている。

 日本オリンピック委員会(JOC)や、各競技団体にも大きな影響を及ぼした問題。協会がどう対処しても賛否はあっただろう。復帰までの過程が正しかったか否かは、誰にも分からない。処分解除が決まった日、桃田は「(バドミントンを)もう続けられないのかな…とは思ったんですけど、辞めようとは思いませんでした。人として成長していきたい」と話した。その言葉に期待をして復帰戦を待ちたい。(記者コラム・大和田 佳世)

最終更新:5/11(木) 16:02

スポーツ報知