ここから本文です

計測器に特化した無償の資産管理ツールが登場

5/14(日) 12:31配信

EE Times Japan

■横河レンタ・リースが2017年5月10日から提供

 煩雑な計測器の資産管理をより簡単、便利にすることを狙った計測器管理ツールの提供が始まった。2017年5月10日、計測器やIT機器のレンタル事業を展開する横河レンタ・リースが、無償で基本機能が利用可能なクラウド型計測器管理ツール「MyAssets(マイアセッツ)」を発表し、同日から提供を開始した。

【『無償で利用できる「MyAssets」の主な機能』などその他の画像】

 MyAssetsは、計測器に特化した資産管理ツールであり、台帳管理の他、計測器に不可欠な校正に関わるスケジュールや校正、修理実績情報などをWebブラウザベースで一元的に管理できる。校正スケジュール管理機能では、あらかじめ設定したタイミングで校正期日(またはレンタル満了日)が近づいていることを告げる通知を行う他、ツール上から簡単な操作で、横河レンタ・リースの提供する受託校正サービスの申し込みも行える。さらに、横河レンタ・リースで校正を実施した計測器(レンタル品含む)であれば、自動的に校正情報が反映される他、校正書類情報も簡単に確認できるようになる。

 こうした資産管理ツールとしての基本的な機能は無償で提供され、横河レンタ・リース以外から購入、レンタルした計測器も同ツールに登録できる。

■計測器の効率運用にも

 横河レンタ・リースによると計測器の資産管理は、他の機器や設備に比べ難しいという。「多くの企業では20万円以上の計測器については、固定資産として台帳管理を行うが、20万円未満の計測器については備品として取り扱うため、固定資産台帳から記載が漏れる。しかし、計測器は価格に関わらず、定期的な校正作業が不可欠なため管理が必要になるという計測器特有の事情がある。計測器を多く所有する大手企業では、部門ごとに計測器の管理を独自に行い、一元化されていない」(横河レンタ・リース)。MyAssetsは、1000台以上の計測器を所有するような大手企業での利用を想定し開発。部門間で共通のデータベースにより計測器を管理することで、計測器管理業務を効率化できる他、計測器の効率的な運用が期待できるとする。

 月額5万円のオプション機能として予約機能も用意。予約機能は、社内会議室の利用予約システムのように、ブラウザベースで計測器の利用予約が行える機能。計測器の利用ができない校正、修理作業期間も登録できる他、利用期間に応じた課金管理や計測器ごとの稼働実績の照会も行える。「稼働実績は、計測器に対する投資計画の参考にもなるだろう」(同社)と見込む。

 さらにMyAssetsの利用を支援するサービスメニュー「MyAssetsアシスタンス」を用意。MyAssetsへの機器情報登録のための棚卸し代行や登録代行などのサービスを有償で提供する。

■ビジネスモデルを“モノ”から“コト”に

 横河レンタ・リースは現在、計測器、IT機器などハードウェアのレンタルビジネスに加え、ハードウェアレンタルに付随するさまざまなソフトウェアサービスの提供拡大を図っている。横河レンタ・リース社長の金川裕一氏は「計測器はハードウェアとして差別化を図ることが難しくなってきている。(ユーザーの思考は)“何を買うか”から“誰から買うか”に変わり、サービスに価値を見いだしている。われわれもビジネスモデルを“モノ”から“コト”に、ハードからソフト、サービスへと変えて、ユーザーニーズに追従していく」とし、MyAssetsの提供以外にも、エンジニア向けの情報提供や各種業務代行、受託校正、技術教育などのサービス提供を強化していく方針を示した。

 なお、横河レンタ・リースでは2017年度内のMyAssets提供目標として、大手企業を中心に36社(無償利用含む)を掲げる。

 金川氏は、「より多くの資産データ登録してもらい、それらデータから計測器対するニーズを把握し、レンタル事業などに生かしたい。将来的には、ツールを計測器販売店や海外のレンタルベンダーにOEM供給するなどのマネタイズも行いたい」としている。

最終更新:5/14(日) 12:31
EE Times Japan