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新進女優、16歳松風理咲インタ 映画「トモシビ 銚子電鉄6.4キロの軌跡」20日公開

スポーツ報知 5/12(金) 14:02配信

 新進女優の松風理咲(りさき、16)が、映画「トモシビ 銚子電鉄6・4kmの軌跡」(20日から全国順次公開、杉山泰一監督)で初主演を果たす。千葉・銚子を走る銚子電鉄を舞台にした青春映画。スクリーンの中でみずみずしい存在感を発揮している松風は「演技力のある女優さんになりたい」と飛躍を誓った。

 黒目がちな瞳でまっすぐ前を見据える、凜(りん)とした表情にドキリとする。まだ何色にも染まっていない16歳の透き通った美しさが、映画の中に収められている。

 「トモシビ―」は、千葉・銚子を走るローカル線「銚子電鉄」を舞台にした作品。松風は、電車との対決を企画し、高校生の駅伝チームを作ろうとする女子高生の主人公・杏子(あんず)を演じている。

 初主演の大役はオーディションでつかんだ。「2つのシーンの台本が渡されていた。まっすぐ思いを伝えるシーンと海辺でしんみり話すシーン。まっすぐ言う方は自信があったんですけど、(オーディション本番では)そのシーンをやらなかった。『なんでだろう、大丈夫かな…』と思った」と振り返るが結果は合格。杉山監督は当時15歳の原石の可能性に懸けた。

 撮影は昨年9月に銚子で行われた。「自然が多くて、畑もたくさんあって、海がキレイで、波の音が聞こえる。夜は星がキレイで、良い場所だなって思いました」。もう一人の主人公・銚子電鉄にも「決して長い距離を走っているわけではなくて、通勤通学でずっと生活に根付いている車両。(住民からの)愛着があって、あったかい電車」とすっかりファンになった。

 電車との“共演”シーンには苦労もあった。「そんなに何本も走らせられるわけではない。緊張しましたね」。冒頭に登場する、杏子が通学のため電車に乗り込むシーンはノンストップの長回し。「2回しか撮るチャンスがなかったのですが、1回目の本番では電車のドアが開かなくて(NGに)。残り1回でOKを出さなければいけない、と思ってすごくドキドキしました」

 杏子は父を亡くし、母(富田靖子)との関係性に少しギクシャクしているという役どころ。クランクイン前には台本を何度も読み込んで臨んだ。「杏子はまっすぐ明るい子。人に何かを伝えるときは目をまっすぐ見ようとか、そういう細かい部分にも気をつけました。富田と2人で対峙(たいじ)するシーンでは「『こういうふうに言ったらどう感じるの?』とせりふを言われた側の気持ちを聞いてくださった。自分が言うだけじゃなくて、相手がどう感じているかを思うことも大事なんだ、って。役との向き合い方やせりふの言い方。この作品を通して学ばせていただきました」

 2014年、地元の岐阜で下校中に現在の所属事務所にスカウトされた。両親は最初反対したが、最終的には松風の「やりたい」という決断を尊重。16年春、高校に進学するタイミングで上京した。「SNSなどもしていないですし、よく、いい意味で『JKっぽくない』って言われます」。どことなく漂う古風な雰囲気が魅力だ。趣味は読書。「ミステリー小説が好き。アガサ・クリスティさんとか…いつか探偵役とかもやってみたいです」

 NHK連続テレビ小説「花子とアン」でヒロインの妹役をやっていた黒木華(27)の演技に引き込まれた。「大きく感情を発散するわけではないけど、柔らかい雰囲気からちょっとした一言を言うだけでグサッと刺さる。あんな演技ができるようになりたい」と憧れを抱いている。

 「いま10代の方もたくさん活躍されているし、かわいい子や奇麗な子もたくさんいる。でも『この役をやりたい、この役になりたい』って思う気持ちは誰にも負けたくない。演技力のある女優さんと言ってもらえるように、演技で力をつけたいと思います」。自分の運命から絶対に目をそらさない。澄んだ瞳の先には、輝かしい未来が待っている。

 歌手志望に撮り鉄人々との交流共感 

 劇中では銚子電鉄を取り巻く人物の関係性も描かれる。歌手を目指すキミエ(植田真梨恵)、“撮り鉄”の熊神(前野朋哉)、運転士の磯崎(有野晋哉)もそれぞれの思いを胸に電車と向き合う。「ただ駅伝をやるだけではなくて、その背景に人との関係が見えてくる」と松風。幅広い世代が共感できる作品になっている。

 ◆松風 理咲(まつかぜ・りさき)2001年1月17日、岐阜県生まれ。16歳。14年にスカウトされ芸能界入りし、15年に東京メトロのCMで堀北真希さんと共演し注目を集める。16年、テレビ朝日系連続ドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」で連ドラ初出演。特技は乗馬、スキー、鼓。身長153センチ。血液型B。

最終更新:5/12(金) 14:02

スポーツ報知