ここから本文です

水素拠点浪江に決定 来年着工、32年稼働目指す

5/11(木) 10:37配信

福島民報

 福島県内を水素の一大供給地とする国の福島新エネ社会構想で、福島県は10日、世界最大規模となる水素製造工場の建設候補地を浪江・小高原発旧予定地などを含む浪江町棚塩・請戸地区と正式決定した。敷地面積は計約169ヘクタールで、平成30年半ばまでの着工、東京五輪・パラリンピックが開催される32年の稼働を目指す。
 県の部局長らが出席して開かれた復興推進本部会議で5つの場所から絞り込んだ。東北電力が町に無償提供する旧原発予定地128ヘクタールと、防災集団移転促進事業の対象となる町有地41ヘクタールに建設される。県は近く候補地を国に推薦し、建設用地として正式決定を受ける。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から事業を受託する東芝、東北電力、岩谷産業の3社が30年半ばまでに整備を始める。
 県は各市町村から候補地を募り、浪江町以外に福島、郡山両市が各2カ所を推薦した。それぞれの面積、形状、地盤の強度など土地の現状や水道、道路など今後のインフラ整備の見通し、予想される建設費用を比較した。
 内堀雅雄知事は復興推進本部会議で「ここで生まれる水素が五輪・パラリンピックで活用され、福島の復興が進んだ姿を国内外に示す」と述べた。
 浪江町の馬場有町長は県の決定を受け、「町にとって非常に喜ばしい。国の重要政策の一翼を担うとともに、復興計画に掲げる『水素エネルギーを活用したまちづくり』を具体的に進められる」とするコメントを発表した。
 水素製造工場では年間で燃料電池車1万台分の使用量に相当する水素を製造し、首都圏に輸送する。水素製造には太陽光発電の電力を活用する。

福島民報社

最終更新:5/11(木) 12:02
福島民報