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古墳時代後期で東北最大 小名浜の「塚前古墳」福大が調査

福島民報 5/11(木) 12:03配信

 福島大は10日、福島県いわき市小名浜の「塚前古墳」を調査した結果、全長が最大120メートルの前方後円墳と推定され、古墳時代後期(6世紀)では東北最大と発表した。記者会見した行政政策学類の菊地芳朗教授(考古学)は「古墳時代の歴史に大きな影響を与える成果」と説明した。
 古墳の全長は推定95~120メートル、円形部分の直径は推定約53メートル、台形部分の底辺に当たる幅は推定45~65メートル。現存する直径約40メートル、高さ約4メートルの円形部分について、いわき市教委が昨年10月に発掘調査した結果、6世紀中ごろに築造されたと判明した。
 正確な規模や墳形を把握するため、菊地教授と同大考古学研究室所属の学生9人が今年3月に実施した測量調査といわき市教委の調査結果、地権者の小泉能仁さん(67)所有の明治40年の地籍図などから全体像を浮かび上がらせた。
 同時期の古墳では白河市の全長72メートルの下総塚古墳が東北最大とされていた。これまで東北地方には古墳時代後期の大型古墳が少なく、有力な首長が不在だったとみられていた。
 菊地教授は「大和政権とのつながりが東北地方にあったと推測される。歴史を再検討する必要がある」としている。来年3月に報告書を発表する予定。
 地権者の小泉さんは「古墳だとは知っていたが、そこまで大きいとは予想していなかった」と話している。

福島民報社

最終更新:5/11(木) 12:34

福島民報