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豪華過ぎる世界最速のスーパーカー部隊 まるで映画…ドバイ警察の究極イメージ戦略

産経新聞 5/12(金) 9:03配信

 最高時速407キロのパトカーに追われて逃げ切れる車はないだろう。そんな超高速パトカーが、中東・アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ警察にはあるという。ドバイ警察といえば、世界の名車・高級車で編成した「スーパーカー部隊」の存在が知られているが、このほど、ギネスワールドレコーズから世界最速パトカーを保有する警察として認定された。米CNNや英紙デーリー・メールなどが報じている。未来都市を思わせるドバイでは近くロボット警察官が導入されるといい、世界最速のスーパーカー部隊と最先端のロボット警察官のコラボレーションによる交通パトロールが見られることになりそうだ。

 CNNやモータースポーツ系メディアなどによると、ドバイ警察のスーパーカー部隊は計14台の高速パトカーで編成されているといい、圧巻のラインアップを誇っている。

 市販車で世界最速の時速407キロをたたき出す「ブガッティ・ヴェイロン」をはじめ、「ランボルギーニ・アヴェンタドール」「フェラーリFF」「アストンマーチンONE-77」「ベントレー・コンチネンタルGT」「マクラーレンMP4/1」「アウディR8」…と、きらびやかな顔ぶれで、日本からも「日産GT-R」がメンバー入りしている。

 世界最速チームとしてのギネス認定には、やはりブガッティ・ヴェイロンが貢献したという。このヴェイロンについては、ビートたけしさんが約2億円で購入したとの話が話題になったこともある。ちなみに、これまでの世界最速パトカーは時速370キロでイタリア警察が保有する「ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4」だった。

 一方、日本国内で警察史上最速との呼び声が高いのは、警視庁が配備している覆面パトカーの「トヨタ・マークX Mスーパーチャージャー」で、フルチューンが施され、最高時速は260キロ超とされる。国内ではそうそう派手な警察車両というのは存在しないが、昭和の刑事ドラマでは覆面パトカーは重要な役回りを担っていた。

 特にドラマ『西部警察』では定期的に改造車両が登場した。1980年式の日産「スカイライン2000GT(通称・ジャパン)」をベースにしたマシンXをはじめ、「フェアレディZ Tバールーフ」がベースのスーパーZといった特殊捜査車両が人気を呼んだ。また、ドラマの中では「西部署」という一所轄署の課長(石原裕次郎さんが演じた木暮課長)が専用車として日産ガゼールのオープンカーを駆っていた。

 ドバイ警察のスーパーカー部隊は、ドラマの世界をも凌駕(りょうが)する豪華さだ。その豪華さがこれでもかと味わえるのが、ドバイ警察が公開したスーパーカー部隊のプロモーションビデオ(PV)だ。「ラグジュアリーな都市のラグジュアリーなスーパー・パトロールカー」と紹介され、未来都市のような夜のドバイをスーパーカーの編隊が疾走する。まさに“圧巻”の仕上がりで、公開されるや世界のモーターファンの目をくぎ付けにした。

 こうしたエンターテインメント性が強いPVからも分かるように、スーパーカー部隊は実戦配備というよりは、街や観光地などを流すことで観光客や世界からの注目を集めることに主眼が置かれている。またCNNによれば、スーパーカー部隊は警察と社会の垣根を取り払うことも意識しているようで、決してリッチさを強調するためではなく、警察への親しみやすさもアピールしているという。

 ドバイだから成せる究極の「警察イメージアップ戦略」ともいえるスーパーカー部隊は、男女平等の観点も重視し、ドライバーの多くは女性という。いまやスーパーカーの“見本市”といっても過言でないほど、部隊の認知度は世界中に轟いている。

最終更新:5/12(金) 9:03

産経新聞