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東京五輪 黒岩知事「重大な問題残ったまま」 費用負担問題で不満吐露

産経新聞 5/11(木) 17:36配信

 神奈川県の黒岩祐治知事は11日、2020年東京五輪・パラリンピックの仮設施設整備費を東京都が全額負担するとしたことに関して「一歩前進と受け止めているが、大会運営費について明言はなかった」と指摘、「重大な問題は残ったままだ」と不満を示した。定例会見で答えた。

 同日午前、小池百合子都知事が安倍晋三首相と面会後、黒岩知事の携帯電話に直接連絡があり、「(運営費の件は)『安心してください』とだけ言われた。何をもって安心できるのか根拠は示さなかった」と述べ、疑念を示した。

 黒岩知事は9日に都内で開かれた首都圏9都県市の首脳会議で小池氏に対して費用負担の早期決定を求めたが、小池氏は「5月中に結論を出す」と結論の先送りを示唆。会議後、黒岩知事と千葉県の森田健作知事、埼玉県の上田清司知事とともに安倍首相に「非常事態だ」と訴え、早期決着への協力を要請した。

 11日の会見で黒岩知事は「(小池氏から)これまでなかなか返事がいただけなかったが、総理との会談からわずか2日で仮設費用の全額負担が決まった」と述べ、「なぜこれまで結論を出さなかったのか謎だ」と語った。

 一方、黒岩知事は五輪開催に絡む費用に関して「県が一切、費用を支払わないで東京都に求めていると思われるのは誤解だ」としたうえで、「江の島に渡る橋の3車線化やプレジャーボートの移動先である葉山港の整備費として県は約40億円支払っている」と強調した。

 同県藤沢市の江の島で開催されるセーリング競技の運営をめぐっては、周辺海域の漁業補償や約1千艇に及ぶボートの移動費用などが必要となり、「県としては、仮設費より、運営費の比重が大きい」という。事前大会が江の島で来年に開催されることから「タイムリミットは迫っている」とし、早期の結論を求めている。

最終更新:5/11(木) 18:35

産経新聞