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育休明け女性医師を支援 岐阜大が講座

岐阜新聞Web 5/11(木) 9:02配信

 岐阜大は先月、出産・育児を経験する女性医師の活躍を支援するための寄付講座「周術期女性医師活躍支援講座」を開設した。麻酔科の女性専門医や専門医を目指す医師らが、育休から復帰後も第一線で働けるよう経験を積むための組織。育児と両立しながら手術などを伴う急性期医療にいかに関わることができるかを研究する。JA岐阜厚生連の協力で開設され、設置期間は5年間。
 開設を主導した岐阜大大学院医学系研究科の飯田宏樹教授(60)によると、岐阜大病院の麻酔科勤務医の半数が女性で、うち3分の1は小学生以下の子がいる。出産・育児のために休業後、職場復帰を志すものの、技術や専門医資格の維持に不安を抱える医師が多くいた。
 講座は、40代の特任准教授と、育休から早期復帰した30代の特任助教の女性各1人が担当教員を務める。フルタイム勤務に戻る準備として、助教には家族状況に応じた柔軟な働き方を認めつつ、専門医資格を維持するための診療経験が積めるよう配慮する。
 教員は、他の女性医師らと共に手術前や術中、術後の「周術期」の痛みの管理、がん患者らへの緩和ケアに携わり、患者の早期回復やQOL(生活の質)向上に向けた女性医師の関与の在り方を探る。
 県内の人口当たりの麻酔科専門医の人数は三重、岩手、新潟県に次いで全国で4番目に少ない。講座の設置により、女性専門医の技術習得を後押しし、大学病院をはじめ県内病院に勤める人材の輩出を目指す。
 飯田教授は「女性医師の活躍なくして麻酔科は成り立たない。寄付講座を触媒にして、できる範囲で急性期医療に関わり、チームの一員として地域医療を支える意識をさらに高めてもらえたら」と話す。

岐阜新聞社

最終更新:5/11(木) 9:02

岐阜新聞Web