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「写ルンです」人気再燃 北海道内でも販売好調 レトロな画質 若者が支持

北海道新聞 5/11(木) 6:50配信

客層の中心は若い女性

 富士フイルムが1986年に発売したレンズ付きフィルム「写ルンです」の人気が再燃している。デジタルカメラやスマートフォンの普及により、存在感が薄れていた使い切りカメラだが、近年は若者の間で流行し、北海道内のカメラ店でも売り上げを伸ばしている。レトロな風合いの画質などがデジタル世代から新鮮に受け止められている。

 札幌市中央区のカメラ店「マッキナフォト」では写ルンですが月に20本ほど売れる。同店が開店した9年前は1本も売れない月もあったが、2年前から販売数が伸びたという。客層は10~20代の女性が中心。写真は印画紙にプリントせず、フィルムをスキャナーでパソコンに読み込んでデータで受け取る人が多い。

 同店を営む橋口義大(よしひろ)さん(44)によると、フィルム独特の質感や淡い色味を若者がおしゃれと感じており、「データ化できることが知られて、撮影写真をSNS(交流サイト)で発信することが人気になった」と言う。

耐久性あり プロも注目

 プロの写真家も注目している。世界中を旅する写真家の石川直樹さん(39)=東京=は極寒など厳しい自然環境で撮影に挑む時に写ルンですを使う。「デジタルカメラは雨風や砂ぼこりで壊れやすい。画質うんぬんではなく、写ルンですは耐久性があり、道具として優れている」と評する。実際に南極と北極を旅した遠征では、写ルンですで撮影した作品を写真集に収めた。

 画質の特徴についても石川さんは「写ルンですはレンズの特性もあり、フレア(光の輪のような現象)が写る。その独特の『写り』を楽しむ人々が出てくるのは、必然と言える」と話している。

北海道新聞社

最終更新:5/11(木) 6:50

北海道新聞