ここから本文です

北朝鮮ミサイルが発射されたら…鉄道各社の『有事ルール』はまちまち

ホウドウキョク 5/11(木) 6:30配信

北朝鮮がミサイルを発射した際の、鉄道各社の有事対応ルールについて社会部国土交通省担当の土門記者が解説した。

「“北”ミサイル発射」で東京メトロは全路線緊急停止

GW初日の4月29日、東京メトロの全路線がミサイル発射のニュース速報をうけて最寄り駅に緊急停車。10分後に再開したが、1万3000人の足に影響した。

東京メトロは4月中旬にJアラートだけでなくニュース速報でも北のミサイル発射情報を確認した場合、全路線で停車すると決めていた。ミサイル発射の緊張が高まっている状況を受けて、4月中旬に東京メトロの社内でルール化されたものだ。

しかし、利用者への影響が大きかったため、Jアラートのみを基準にするとルール変更を発表した。

ミサイルが発射されたときに、電車を停車すれば安全が確保できるのか、そもそもどういう理由で電車を停めようという動きになったのか。これは、着弾する情報が出てきた場合、電車が動き回っているよりは停まっていたほうが、着弾範囲が広がらないだろうという考えから。

しかし、駅に着弾する可能性を考えれば、電車を停めれば必ずしも安全が確保されるわけではない。

また、国交省はこういった有事ルールを各社の判断に任せている。

JR西日本は北陸新幹線の一部区間でNHKのニュース速報を受けて運転を見合わせた。社内のルールではJアラート、Em-netが鳴った場合に運転見合わせとしていたが、今回は現場の指令所の判断で停めたという。

JR西日本は今回の件を受けて特に基準の見直しは考えていない。今後もNHKなどのニュース速報を受けて停めるのかについては、“Jアラート以外で対応することがないということは言い切れない”としている。

首都圏の在来線 運行中止する方法はまちまち

一方で在来線はほとんどの鉄道各社でJアラート、Em-netを基準にしているが運行中止する方法がまちまちだ。

JR東日本は走行中の電車を直ちに停める。東急電鉄・京急電鉄は最寄り駅までは電車を動かしてから電車を停める。東急電鉄・京急電鉄は駅間が短く、途中で停まるとトイレにも行けなくなるので最寄り駅まで行って停めるという対応を考えているようだ。

西武鉄道は、Em-netを基準にしているが首都圏に着弾する可能性がある場合に運行を停めると、より条件を限定している。

各社、ニュース速報と対応との時間的ずれをどう見ているのか。たとえば、東京りんかい高速鉄道はJアラートを基準にしているが、仮に報道が早かったりすればそれを参考にするという。

さらに、JアラートとEm-netのどちらが情報が早いのか。東急電鉄では、システムとしてEm-netとJアラートを導入しているが、Jアラートの方が早いと聞いているためそれを基準にしている。

また、首都圏では各社停車するという対応だが、地方の中小の鉄道会社は対応をあまり決めていないというところもある。

国交省は“運行は各社の判断”としていて情報収集しようとしている段階だ。

5月9日放送「ランチタグ」より

最終更新:5/11(木) 6:30

ホウドウキョク