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琴錦ジュニア 夏場所で序ノ口デビュー 鋭い当たりで勝ち越し狙う

5/11(木) 6:01配信

上毛新聞

 元関脇琴錦の朝日山親方=本名・松沢英行=の長男、松沢亮英(序ノ口26枚目)が大相撲夏場所(14~28日・両国国技館)で初の本場所を迎える。相撲経験はなく168センチと小柄だが、ラグビーで鍛えた体を武器に、思い切りの良い当たりで勝ち越しを狙う。「F1相撲」と称された、切れ味抜群の速攻で知られる父の背中に迫りたい。

ラグビー出身、父に弟子入り直談判

 父の朝日山部屋(千葉県鎌ケ谷市)に入門し、3月場所新弟子検査に合格。「松沢」の名で前相撲に出場し、1勝4敗だった。大柄な相手と胸を合わせた四つ相撲をしても、かなわないことを実感している。

 「相手に取らせず、押し出す相撲こそ小兵の極意。立ち合いは角度で決まる。頭を相手の胸に突き刺すイメージで低く入る」と親方。元横綱若乃花をはじめ、参考になる名力士は多い。稽古を重ねながら松沢に向いた形を探っている。

 ラグビーで主にプロップを務めた。20キロ差の重量級にひるまずタックルした自負はある。だが、相撲との競技的違いには苦心している。松沢は「タックルの癖で当たりに行く時に脇が開く。衝突時に頭をかばう。体ごと当たる相撲では全部マイナス要素」と明かす。

 長時間走るラグビーと、瞬間的な衝突力や押し引きが主体の相撲では必要な筋肉も異なる。入門後は鉄砲や、すり足など地道な基本動作で体づくりから開始。食生活もがらりと変えて、体重は新弟子検査の76キロから約10キロ増えた。ちゃんこは肉類だけでなく野菜も大量に取るのが特徴で、現代的な食事に慣れていると消化吸収の負担感が小さくない。胃腸の管理にも取り組んでいる。

 高校卒業も迫る2月、親方に弟子入りを直談判した。故障期間があり、ラグビーで完全燃焼できなかったという思いがくすぶっていた。「琴錦の息子でなく、一人の力士として注目される力を身に付け、幕内に名を連ねたい。このままじゃ終われないから」

【略歴】まつざわ・あきひで 1998年、群馬県高崎市生まれ。千葉・八千代松陰高卒。千葉県鎌ケ谷市。

上毛新聞社

最終更新:5/11(木) 6:01
上毛新聞