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同点もサヨナラも今宮だ「ここで打たなければ男じゃない」 工藤監督と2人で磨き上げたセンター前

5/11(木) 6:30配信

西日本スポーツ

 最後も今宮! ホークスが今季2度目のサヨナラ勝ちで3連勝を飾った。2-2で突入した延長10回1死二、三塁から今宮健太内野手(25)が中前に決勝適時打。5回にも同点タイムリーを放ったヒーローは、ナインに手荒い祝福を受けた。中村晃には1号先制ソロが飛び出し、先発の東浜は7回途中2失点と踏ん張った。継投もはまったホークスは、5カード連続の勝ち越し&今季最多の貯金8だ。

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 もう勝利を確信していたように飛び出す準備を整えていたベンチ全員の期待に、応えた。同点の延長10回。1死二、三塁で、今宮が吉田一の外角低め変化球を捉えた。打球が中前へ弾むと、ナインは一斉に一塁ベース付近へ。その輪の中心で、ヒーローはこれでもかともみくちゃにされた。

 「バヤシ(上林)が出てくれて、明石さんがバントで送ってくれましたし、そういう姿を見て、ここで打たなければ男じゃないと思ってました。先輩方にたたかれて痛かったです」

 まさにチーム一丸でつくったサヨナラの舞台を、男として決めた。先発東浜と救援陣が、同点の6回以降はピンチをつくりながらも無失点。10回には、無死から後輩の上林が二塁打を放ち一気にムードを高めた。その後、難しい無死一、二塁からの犠打を明石がきっちりと成功。工藤監督が「一瞬考えました」と話したようにスクイズも選択肢にあった中での強攻。スイングに託してくれた思いにも応えないわけにはいかなかった。

 今季復帰した川崎が渡米した翌年の2012年からレギュラーに定着し、いまや球界を代表する遊撃手となった。ただ昨季までの通算打率は2割4分1厘。昨オフからは、これまで以上に強く今季の目標を打率3割としてきた。超強力打線の中にあって「伸びしろ」の大きい自らの打撃力を上げることが、日本一奪回への近道だと理解しているからこそだ。

 その思いは工藤監督も同様だ。宮崎でのキャンプ中、開幕直前、そしてシーズンに入ってから2度の計4度、指揮官が自ら打撃投手を買って出て、室内での特打を行ってきた。30分から、時には1時間近い2人だけの空間。通常より近い距離ながら、打球直撃を恐れずに中堅方向への打撃を強く意識するように左腕から球を投じ続けた。勝ち越された直後の5回の同点適時打も、サヨナラ打も中前打だった。

 そんな孝行息子の活躍で、チームは5カード連続の勝ち越しを決め、貯金も8とした。「素晴らしいゲームでしたね」と、指揮官の顔も自然とほころぶ。今日も猛牛をたたき、週末に控える首位楽天との直接対決2連戦を最高のムードで迎える。

西日本スポーツ

最終更新:5/11(木) 6:30
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