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新日鉄住金ステンレス、店売りクロム系冷延薄板5000円値上げ

5/11(木) 6:01配信

鉄鋼新聞

 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は、店売り向けクロム系冷延薄板の5月契約販価を5千円引き上げる。フェロクロム価格と為替の変動に伴い独自のアロイリンク方式に基づくアロイ価格は5千円下げだが、需給タイト化を背景に1万円のベース値上げを行うことにより販価を5千円引き上げる。2016年6月契約以降のクロム系冷薄の累計値上げ幅は7万円となる。これとは別にニッケル系、クロム系とも陥没価格の是正にも引き続き取り組む。

 実需堅調に加えてメーカー側の供給余力が限られ、クロム系冷薄の国内需給はひっ迫状態にある。安定操業を続けるNSSCでも光、鹿島製造所でフル操業を継続するにもかかわらず、引き受け納期が長期化し、一部で受注調整を行わざるを得ない状況にある。
Ni系冷薄据え置き
 新日鉄住金ステンレスは、店売り向けニッケル系冷延薄板の5月契約販価を据え置く。ニッケル、クロム原料価格と為替の変動に伴い、独自のアロイリンク方式に基づくアロイ価格は1万円下げとなるが、同幅のベース値上げを行い、販価を据え置く。冷薄は国内需給が極めてタイト化し、フル操業状態にもかかわらず引き受け納期が長期化し、一部で受注調整を行っている。こうした需給状況を勘案し、ベース値上げを行う。
 ニッケル系冷薄の販価据え置きは2カ月連続。16年6月契約以降の店売り販価の値上げ幅は累計6万円となっている。
厚中板は1万円下げ
 新日鉄住金ステンレスは、店売り向けニッケル系厚中板の5月契約販価を1万円引き下げる。アロイ価格が1万円下げとなり、販価を引き下げる。値下げは16年6月契約以来ほぼ1年ぶり。実需好調でフル操業状態だが、ひっ迫感が生じるほどの需給状況ではなく、冷薄のようなベース値上げは行わなかった。
 国内需要は依然堅調で、厚板シャーの操業度も高い。海外需要は一般の引き合いは減少しつつあるが、IT関連や石油化学関連などで一定レベルの引き合いを維持している。
 八幡製造所は5月中旬から約3週間の大型修繕を実施する。5月の生産能力が通常月の約3分の1となることもあり、当面はフル操業を継続する見通し。

最終更新:5/11(木) 6:01
鉄鋼新聞