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関東の鉄スクラップ輸出落札価格、電炉買値上回る

鉄鋼新聞 5/11(木) 6:01配信

 関東地区の鉄スクラップヤード業者で構成する関東鉄源協同組合(理事長・山下雄平ヤマシタ社長)は10日、5月契約の鉄スクラップ輸出入札を行い、平均2万4735円(H2、FAS)で合計2万トンを落札した。前月比では2645円の下落。2カ月連続で前月の落札価格を下回ったが、足元の電炉メーカーの買値や湾岸価格を上回る落札価格だったため、大型連休にかけて急ピッチの下げが続いた国内市況にとって下支えの材料となりそうだ。

 今回は応札15商社のうち2社が辞退、13社が合計17件を応札した。合計の応札量は13万1千トンと前月比1万2800トン増だった。
 入札の結果、2万5千円(5千トン)と2万4660円(1万トン)、2万4620円(5千トン)の3件を落札した。落札量の合計は2万トン。落札分の向け先は韓国、ベトナム、台湾とされた。船積み期限は6月30日。
 応札のうち2万4千円以上の札は7件あった。次点だった4番札も2万4500円以上の札が入った。応札全体の平均価格は2万3586円。
 関東地区の鉄スクラップ市況は4月下旬から急落していた。東京製鉄宇都宮工場が4月22日以降ほぼ連日買値引き下げを実施。足元の特級(H2)価格は2万3500円と22日以降の下げ幅は5千円に達した。
 10日時点でのメーカー実勢購入価格(H2)は2万2500~3500円どころ。湾岸価格(同)は2万3500円と下値がやや切り上がっている。
 今回の落札価格はメーカー買値や湾岸価格を1千円強上回った。中国のスクラップ輸出などで先安ムードが残る中、今回の落札結果に対し市中では安心感も見られた。為替が円安方向に振れたことが落札結果に好影響を与えたとの指摘もあった。
 入札後、山下理事長は「足元の国内市況は下げ過ぎとの見方がある。今回の落札結果がささやかな抵抗になれば」と感想を述べた。
 同組合の輸出船積みはあす12日までの6千トンに続き、13~17日で5200トン、22~25日で5200トン、24~27日で5200トンが予定されている。

最終更新:5/11(木) 6:01

鉄鋼新聞