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渡辺直美や庄司智春も苦しんだアニサキス その「意外な落とし穴」とは?

5/11(木) 17:46配信

BuzzFeed Japan

渡辺直美さんや庄司智春さんといった有名芸能人が、相次いで寄生虫「アニサキス」に感染したと報告をしている。アニサキスの予防法、そして対策上の意外な「落とし穴」とは。【朽木誠一郎 / BuzzFeed Japan】

渡辺さん「激痛すぎてアラサー病院で泣きました」、庄司さん「痛い」「ヤバイ」とコメント。

渡辺直美さんや庄司智春さんといった有名芸能人が、相次いで「ある病気」の報告をしている。

その病気とは、寄生虫の「アニサキス」感染。渡辺直美さんは4月2日のツイートで、庄司智春さんは5月10日のテレビ番組で、それぞれ感染していたことを公表した。

アニサキスの幼虫はイワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなどの魚介類に寄生する。これが胃や腸の壁に刺さりこんで、激しい痛みを引き起こす。

厚生労働省によれば、アニサキス幼虫は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmほどで「白色の少し太い糸」のように見える。内臓に寄生しているアニサキス幼虫は、魚介類が死ぬと、内臓から筋肉に移動する。

これが寄生している魚介類を生(不十分な冷凍または加熱のものを含む)で食べると、感染することがある。

多くは胃に感染する「急性胃アニサキス症」で、食後数時間~十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐が起きる。腸に感染する急性腸アニサキス症では、食後十数時間~数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状が起きる。

アニサキスによる食中毒は、2014年は79人、2015年は133人、2016年には126人の感染者が報告された。

厚労省の担当者は、BuzzFeed Newsの取材に「“生の魚介類を食べた後の激しい腹痛”など、アニサキス感染が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診してください」と話した。

予防法は「加熱」「冷凍」など。ただし「酢でしめる」では死滅しない。

同省によれば、この食中毒の予防には、「加熱(60℃で1分、70℃以上で瞬時に死滅)」「冷凍(マイナス20℃で24時間以上)」「新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除く」「魚の内臓を生で食べない/食べさせない」「目視で確認して、アニサキス幼虫を除去」などがあるという。

また、厚労省が強調するのが「一般的な料理で使う程度の食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびをつけても、アニサキス幼虫は死滅しません」という点だ。

では、「食酢での処理」つまり酢で「しめ」た魚、例えば「しめ鯖」は、アニサキス感染の危険はないのだろうか。一般的に販売されているため、安全だと思っている人もいるかもしれない。

そう質問すると、厚労省の担当者は「事業者にはリーフレットなどを作成して、食酢による処理のみではアニサキス感染を防げないこと、加熱や冷凍することを啓蒙しています」と答えた。

現場の実態は。ある水産加工業者は「一般的に、しめ鯖は生の鯖から作る」と回答。

匿名を条件にBuzzFeed Newsの取材に回答したある水産加工業者の担当者によれば、しめ鯖は生の鯖から作り、塩や食酢で加工している。

この業者も、アニサキスの危険性については承知していた。対策として、アニサキスが内臓から筋肉、つまり人がしめ鯖として食べる部分に移動する前、できるだけ新鮮な状態で調理するという。

また、この業者では「基本的に出荷時に冷凍しているため、アニサキス感染の可能性は低い」(同担当者)。他の水産加工業者・飲食店が冷凍などの加工をしているかは「わからないが、多くはやっていると思う」と話した。

最終更新:5/11(木) 17:46
BuzzFeed Japan