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有機ELテレビ元年の舞台裏ー「ソニーら大手3社」と「韓国LG」の生き残り戦略

BUSINESS INSIDER JAPAN 5/11(木) 20:10配信

日本のテレビメーカーが、相次いで有機ELディスプレイ(いわゆるOLED/オーレッドと発音)採用の大型テレビを発売する。ソニーは5月8日に有機EL方式パネルの4Kテレビ「BRAVIA OLED A1」シリーズを発表し、続くパナソニックも5月10日に「VIERA EZ1000」「同 EZ950」シリーズを発表した。東芝は3月に「REGZA X910」シリーズを発売済みだ。国内大手メーカーの中でシャープは「テレビでは液晶に注力する」との姿勢を示しているため、これでトップグループの有機ELテレビのラインナップが出そろったことになる。

現在、世界的に4Kテレビの需要は旺盛だ。画質が高級テレビの需要を引っ張っているといって過言ではない。ソニーのテレビ事業子会社である、ソニービジュアルプロダクツの高木一郎社長は5月8日の発表会見の中で、

「ソニーのテレビ全体の6割がプレミアム(高画質)モデルになって、収益が大きく改善している。現在のテレビは放送ではなくネット配信。4Kで画質も良く、内容も良質なネット配信向けコンテンツの魅力、がプレミアムテレビを牽引している。日本もそうなっていくだろう」

と見通しを語っている。

他方、韓国・LGエレクトロニクスは2015年より有機ELテレビを日本に投入しており、今年もより高性能化した「LG OLED W7P」「同 E7P」「同 C7P」シリーズを発売する。一気に製品ラインナップが増えたことで、今年は日本にとって「有機ELテレビ元年」といって良い状況になった。

有機ELはテレビ向けのディスプレイ技術として「理想的な存在だ」と長年言われてきた。バックライトを必要とせず、自ら発光するデバイスであるため、黒色がほぼ完全な漆黒になる。結果、色のコントラスト比が高く、(液晶とは違い)発色もにごりづらい。また、液晶が化学特性として不得意な素早い映像の書き換えにも対応できる特徴がある。

有機ELがテレビに理想的な技術であることはTVメーカー各社はみんなわかっていた。ではなぜ、それが今まで普及しなかったのか?

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最終更新:5/11(木) 20:10

BUSINESS INSIDER JAPAN