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社会通念に押しつぶされないように…堂々と胸を張って逃げ出すには

ホウドウキョク 5/11(木) 18:30配信

つらくて苦しいと感じるなら、そこに立ち向かうだけが手段ではない。時には、逃げることも有効だろう。しかし、「逃げること=悪いこと」という社会の風潮があるのもまた事実。はたして、逃げることは本当に悪いことなのだろうか?

今回話を聞いたのは、作家・心理カウンセラーで、『堂々と逃げる技術』(学研プラス)の著者でもある中島輝さん。

彼は、幼いころから数多くの心の病や巨額の借金、10年間の引きこもり生活、自殺未遂など、波乱万丈な人生を歩んできた。

しかし、そんな苦しい状況から這い上がって来れたのは意外にも「逃げる勇気を奮い起こせたから」だという。そんな彼の実体験のなかには、正しく逃げるためのヒントが隠されているはず。さっそく探ってみることにした。

家族のために、会社のために… 自分の意志はどこへ?

現在は心理カウンセラーとしてカウンセリングや講演など、積極的に活動しているが、中島さんはこれまで、躁鬱症やパニック障がい(障碍)、強迫性障がい(障碍)など、様々な心の病を乗り越えてきたという。そもそも、どうして心の病にかかってしまったのだろうか?

「以前の私は、自分の意志とは無関係に、『一度始めたら最後までやり遂げなければいけない』『社会通念上はこうだから、こうするのがいいに決まっている』と、ルールに従うことが最善だと思い込んでいました。だから、社会の常識のようなものから外れることは『悪いこと』で、道を外れることへの不安や罪悪感を感じていたのです」(中島さん、以下同)

それに対し自分では違和感を感じていても、「こうあらねばならない」と思い込んでいたせいで自分の感情にフタをし続けてしまい、精神的に病んでしまった。「今なら分かりますが、視野がとても狭くなっていたのです」と、中島さんは続ける。

自分の価値観や信念をないがしろにして、「社会のルールから外れないように。周囲に合わせて外れないように」と、視野が狭窄的になっていた中島さん。しかしその視野の狭さは、現代のビジネスマンたちにも当てはまるという。

「30~40代の男性クライアントさんに多いのですが、みなさん『頼まれたら断れない』とか、『周囲の期待に応えなきゃ』とか、周囲に合わせる生き方を選んでいる傾向が見受けられます。しかもそこには、『自分の意志』がありません。自分そっちのけで、人のためにばかり一生懸命になっているのです」

このように、自分を後回しにして周囲に合わせる生き方をしているうちに、逃げるチャンスをなくしていくのかもしれない。

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最終更新:5/11(木) 18:30

ホウドウキョク