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ドローン使い授粉 名農高と秋田の企業が研究 生産者の負担軽減

デーリー東北新聞社 5/11(木) 11:03配信

 青森県立名久井農業高は秋田県の企業と共同で、小型無人機「ドローン」を使って果樹の花に人工授粉する技術の研究を進めている。同校がある南部町も果樹の産地として知られるが、特に高齢の生産者にとって手作業での人工授粉は大きな労力を伴う。技術の実用化を目指し、生産者の負担軽減につなげたい考えだ。

 同校は今年3月、農薬散布用ドローンの製造販売で実績のある東光鉄工(秋田県大館市)に協力を依頼。同校の園地を使い、4月28日と5月2日にサクランボで実験した。10日はリンゴでの実験を関係者に公開した。事前に採取した花粉に砂糖を加え、水と寒天で溶いた液体を用意。溶液入りの噴霧器を据え付けたドローンが、園地の上空4~5メートルを時速5キロで飛行しながら、リンゴの木に散布した。

 手作業だと1人で1本当たり約30分かかるのに比べ、8分ほどで約15本の授粉が終了。同社によると、1ヘクタールでも約50分で終わるという。担当者は「世界的にも例がない研究。結果が良ければ、1、2年で実用化できるのではないか」と強調する。

 5月末には、ドローンでの授粉がうまくいったのかが分かる見通し。園芸科学科の2、3年生は結実率などのデータを収集し、噴霧器を使ったり、はけを使ったりして手作業で授粉した他の園地と比較する。

 3年の木村祐貴さん(17)は「効率が上がり、これまで授粉にかけていた時間を他の作業に回せると思う。実用化できるように、しっかりとデータをまとめたい」と意気込む。

 担当の松本理祐教諭は「研究や発表を通じ、生徒の中から地元農家のリーダーとなる人材が育ってくれれば」と期待を寄せた。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/11(木) 11:03

デーリー東北新聞社