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「日本に帰るとガッカリ」 原因は『ソト』が楽しくないから。

ホウドウキョク 5/11(木) 18:40配信

ウェブマガジン「ソトノバ」編集長の泉山塁威さんと、副編集長の荒井詩穂那さんをゲストに、渋谷・下北沢・銀座をはじめ話題を集める公共スペースなど「ソトの場」の在り方を伺った。(MC:速水健朗)

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日本の景観は楽しくなくて「がっかりする」

速水
まず「ソトノバ」とはなにか、編集長の泉山さんから説明していただきましょう。

泉山
「ソト」というのは道路や公園などの屋外のことです。「バ」というのは心地いい居場所というイメージです。例えば「青山ファーマーズマーケット」が分かりやすいと思うんですが、道路・公園・水辺などで起きているイベントや、注目の人などの情報を発信しています。

「青山ファーマーズマーケット」は有名ですが、「ソトノバ」では まだまだ知られてない地方での活動も取材してレポートしています。

速水
「ソトノバ」は、なんでそんなに「ソト」にこだわっているんですか?

泉山
例えば海外旅行に行くと、ヨーロッパならオープンカフェや、アメリカなら公園が思い出に残ったりするんですが、日本の街を見た時にイメージするのは建物が並んでる景観なんです。みんな、日本に帰ってくると「がっかりする」と言うんですよ。その原因は日本の「ソト」がまだまだ楽しくないんだと思います。

最近は「ソト」を使うことを国も応援していて、法律も変わり、専門家や大学の先生は盛り上がっています。しかし、やっぱり「ソト」を使うのは普通の人たちなので、みんなが楽しめるように情報を発信してムーブメントにしていかなきゃいけない。そういうことから「ソト」に注目しています。


速水
確かに今までは、オープンカフェとか道路にイスやテーブルが「はみ出す」のはダメだったんですけど、今は東京の色んな街で「はみ出してる系」のお店がありますよね。眺めがいい、夜景の見えるレストランよりも、そういうオープンカフェの方がよっぽど賑わっている感じって、この10年で逆になった気がします。

日本人には「ソト」を使う魂がある

速水
最近では、東京の隅田川で、都内で初めて河川敷地を利用した民間事業者のオープンカフェができたことがニュースになっていました。でも実は、大阪とかでは川沿いのカフェって普通にあるんですけどね。


泉山
そうなんですよ。東京はわりと河川・水辺の利用が遅れていて、今頑張ろうとしている感じです。

速水
たぶん日本には昔からオープンカフェのように「ソト」を使うモノはあったんでしょうけど、ここでちょっと荒井さんも喋って参加していただきましょう。

荒井
そうですね、日本人が「ソト」を使いこなしていた例といえば「お花見」があります。桜が咲いたら公園にブルーシート敷いて遊び出すという「魂」みたいなものは、実はみんな持ってるんだけれど、普段の生活では出さないんだなと感じています。

速水
それこそ昔の茶屋だって「ソト」ですよね。街道にイスを出してお茶を飲んで団子食ってたわけじゃないですか。日本人が内に秘めていたんだけど、普段は押しとどめているようなイメージなのかな。

荒井
それは確かにあるでしょう。あと近年は、公園でボール遊びが禁じられたりして、アクティビティの幅が狭まっていますね。

速水
そこで今、規制緩和などで自由度が高まっているなか、「ソト」の使い方を広めていこうというのが「ソトノバ」の活動ということですね。今は、どのくらいの人数で活動しているんですか?

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最終更新:5/11(木) 19:18

ホウドウキョク