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2016年「倒産企業の財務データ分析」調査

5/11(木) 13:30配信

東京商工リサーチ

倒産企業の半数が赤字、61.4%が債務超過

 2016年(1-12月)の倒産企業の6割は「減収」で、市場ニーズに対応できない企業が目立った。倒産企業の赤字企業率は49.8%と生存企業の2倍超に達し、倒産企業の61.4%は債務超過だった。 
 大手企業の業績に牽引されるかたちで景気は緩やかな拡大を続けるが、業績改善の流れから取り残された中小企業が行き詰まっている構図が鮮明になった。
※本調査は、東京商工リサーチが保有する財務情報から3期連続データのある2016年の倒産企業544社(個人企業を含む)と生存企業(32万2,056社)を無作為に抽出、比較した。最新決算データは2016年12月期まで。

2016年倒産企業 「減収」が6割
 2016年に倒産した544社の最新期の総売上高は、3,405億8,136万円(前期比0.05%増、前期3,404億2,720万円)と微増にとどまった。このうち、「減収企業」は338社(構成比62.1%)と6割を占め、売上不振から抜け出せない企業の脱落を浮き彫りにした。一方、生存企業の最新期では「増収企業」は全体の50.2%と過半数を占めた。

赤字企業率 生存企業21.8%、倒産企業49.8%
 赤字企業率(当期純損失を計上した企業数の比率)では、倒産企業は49.8%と半数を占めた。生存企業は21.8%で、2倍超の格差があった。
 倒産企業の赤字企業率は、2014年43.2%→2015年40.6%→2016年49.8%と推移し、緩やかな景気拡大に乗れず業績不振が続く企業の実態を映し出した。
 一方、生存企業の赤字企業率は、2014年21.3%→2015年21.2%→2016年21.8%と、対照的に穏やかに推移している。

倒産企業の有利子負債構成率、右肩上がりの平均65.9%

 借入依存度を示す「有利子負債構成率(総資産に対する長短借入金、社債などの割合)」では、倒産企業の平均は65.9%だった。生存企業の平均29.4%と比べて高水準で、資産に対して適正以上の有利子負債を抱えていることが明らかになった。
 倒産企業の有利子負債構成率は、2014年59.8%→2015年61.4%→2016年65.9%と右肩上がりに上昇している。一方、生存企業は2014年29.2%→2015年29.0%→2016年29.4%と平準化しているのに対し、過大な有利子負債(過剰債務)が経営の足かせになったことをうかがわせた。これは金融機関への返済猶予(リスケ)で、借入金の返済が進んでいないことも背景にあるとみられる。

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