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「知らなかった」前教育長、採択に違法関与 次男が教科書出版社に勤務 在職時8回採用1増

西日本新聞 5/11(木) 12:04配信

 福岡県芦屋町の前教育長(76)が在職中、次男が教科書出版会社に勤務しているのに小中学校の教科書採択に関与し、地方教育行政法に違反していたことが10日、分かった。この問題を受け文部科学省は9日付で、各都道府県の教育委員会に教科書採択時に法令順守を求める通知を出した。

 同法では「直接の利害関係のある3親等以内の親族がいる場合、教育長や教育委員が教科書の採択に加わる行為」を禁じている。福岡県教委によると、前教育長は2001~17年の在職時、04~15年に計8回あった町教委による教科書採択の会議などに加わった。

 同町の教科書採択では教育長就任後、次男の出版社の教科書採用数が就任前の2から3に増えたが、県教委は「採択への誘導はなく、便宜供与や金品授受も確認できない」と説明した。

 町教委によると、前教育長は「法の規定を知らなかった」と話しているといい、町教委は「地方教育行政法の規定は認識していたが、(前教育長の)家族に教科書出版社関係者がいることは把握していなかった。再発防止に努めたい」と釈明している。

=2017/05/11付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:5/11(木) 12:04

西日本新聞