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コンテナ取扱量5年間で3倍 川崎港公共埠頭

5/11(木) 21:06配信

カナロコ by 神奈川新聞

 川崎市が運営する川崎港の公共埠頭(ふとう)の年間コンテナ取扱量が2016年に初めて10万TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個と換算)を超えたことが、港湾調査速報で分かった。この5年間で3倍増。市は本年度から、川崎港コンテナターミナル(川崎区東扇島)の整備・改修に着手し、受け入れ能力の増強も図る方針だ。

 市によると、16年1~12月の公共埠頭のコンテナ取扱量は前年比6・9%増の10万772TEU。統計を取り始めた1996年以降で初めて10万TEUを超えた。特に外貿が輸出入ともに増え、全体で13・9%増の7万7004TEUだった。

 航路開設こそ無かったものの、既存航路の取り扱いが増加。輸出で古紙などの再利用資材や郵便・小荷物が増え、輸入でも中国などに現地工場を持つ大手家具販売事業者の取り扱いが増えた。一方、内貿コンテナ全体では10・8%減の2万3768TEUだった。

 市は2011年の川崎港戦略港湾推進協議会の設立以来、官民のポートセールスに注力。中国、ベトナム航路の開設など定期航路数は5年間で6から13に倍増した。

 コンテナ量の拡大に伴い、市はコンテナターミナルの取り扱い能力も3カ年で現状の年11万~12万TEUから年15万~16万TEUに引き上げる。

 荷さばき地の改修やクレーンの更新のほか、陸送車両が渋滞しないよう新たなゲート出口も設ける。夜間荷役の増加も踏まえ、照明設備も追加し、総投資額は約16億円を見込む。

 東扇島地区には冷凍・冷蔵倉庫群が集積しており、東京港や横浜港で荷揚げし陸送して運び入れる業者も多い。このため、市誘致振興課は「荷主企業からは直接、川崎港に運び入れるため、食品工場が立地するタイと川崎港を結ぶ航路開設を期待する要望が強い。今後も官民でのポートセールスに力を入れたい」としている。