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主要国メディア、文大統領就任に北朝鮮・THAAD・慰安婦めぐり異なる評価

5/11(木) 6:49配信

ハンギョレ新聞

市民の力による政権交替を高く評価 米国、トランプとの不和可能性を提起 中国、THAAD配備再検討の立場を強調 日本、慰安婦合意問題に重点置く

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の当選と就任に対して、主要国のメディアは市民の力で成し遂げた民主的政権交替を評価した。新政府の対外関係については対北朝鮮圧迫、THAAD配備、慰安婦合意を巡る各国の利害関係により異なる展望を出した。

 米国のメディアは、文大統領の対北朝鮮政策を融和的と評価し、ドナルド・トランプ政権の高強度対北朝鮮圧迫と衝突する可能性があると指摘した。ニューヨークタイムズは9日(現地時間)「北朝鮮との交渉を支持する文在寅が大統領に選出された」というタイトルの記事で「北朝鮮の核兵器開発問題をめぐり米国と潜在的不和に陥る可能性が浮上した」と報道した。デビッド・ストローブ元米国務省韓国課長は「米国と韓国の大統領の間に深刻な政策不一致」が生じる可能性があると展望した。文大統領が高高度防衛ミサイル(THAAD)配備の再検討を公言した点も不和の原因となる恐れがあると報道した。しかし一方では、文大統領が避難民家族の出身であり、北朝鮮に対する外交的アプローチで韓米同盟が基本だと明らかにしたと伝えた。

 ワシントンポストは「韓国はどのように民主主義をしなければならないかを世界に見せた」というタイトルをつけて、大統領選挙までの過程を高く評価した。だが「文大統領は、北朝鮮との和解、もしくは少なくとも肯定的な関与を追求する伝統を受け継いでいる」として「これは北朝鮮に対して攻撃的に緊張関係を高めているホワイトハウスとは和合しにくい」と評価した。

 ウォールストリートジャーナルは文大統領の当選が「北朝鮮の核兵器開発プログラムを遮断するために強い経済的、外交的圧迫を加えるトランプ政権にとっては挑戦になっている」と報じた。また、文大統領が米国に対して“NO”と言えなければならないと発言したことを紹介した。ガーディアンなどでソウル特派員を過ごしたマイケル・プリン氏はガーディアンへの寄稿で、文大統領が「文シャイン(Moonshine)」政策を展開するだろうと見通した。文大統領の姓が英語で「月」を意味することに着眼した命名だが、彼は文大統領が既存の太陽政策よりは「現実的な」政策を展開するだろうと述べた。この新聞は10日、条件が揃えば北朝鮮を訪問するという文大統領の発言をインターネット版のトップ記事に上げた。

 中国官営の新華社通信は、文大統領が韓国における政府に対する信頼を回復し、外交・安保をリモデリングして経済と民生を改善する課題を抱えていると報道した。海外網などのメディアは、文大統領が就任辞で「THAAD問題解決のために米国および中国と真剣に交渉する」としたことに注目した。環球時報は社説で「文大統領はTHAAD配備問題に一貫して消極的であったが、彼がTHAAD衝突に転機を持たらす大統領になることを希望する」と書いた。

 文大統領の当選を1面トップ記事で報道した日本のメディアは、慰安婦合意に対する文大統領の批判的立場のために、両国関係が悪化しかねないと報じた。朝日新聞社説は「懸念されるのは、一昨年暮れに日韓両政府が交わした慰安婦合意について、再交渉を求めると主張してきたことだ」とし「合意を認め尊重することなしに話は始まらない」と書いた。読売新聞は「『親北・反日』を貫くのか」というタイトルの社説で「(南北)関係改善を急ぐあまり、国際社会の対北朝鮮包囲網に穴を開けてはなるまい」と書いた。

イ・ボニョン記者、北京、東京/キム・ウェヒョン、チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:5/11(木) 6:49
ハンギョレ新聞