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プログラミング身近に 小学校必修化へ環境整備

北日本新聞 5/11(木) 0:43配信

 県内で子どもたちがコンピューターのプログラミングに親しむ環境づくりが進んでいる。2020年度から採用される小学校の次期学習指導要領で「プログラミング教育」が必修化されることもあり、出前授業や競技会の新設など普及を促す動きは加速。一方、経験のない分野の指導に戸惑いを感じる教員もいるとみられ、官民を挙げた支援が必要になりそうだ。 (社会部・松倉実里)

 「プログラミング」はコンピューターに処理を行わせるためのプログラムを、専門の言語を用いて指示するもの。文部科学省は、プログラミングの過程で目指す動作や段取りを考えることを通し、子どもたちの論理的思考を伸ばしたい考えだ。授業の実践例として、算数の正多角形の作図や理科の電気の性質を考察する学習などを挙げている。

 情報化社会の進展や必修化の流れに伴い、県内でも近年、普及の動きが広がってきた。

 高岡市では来年3月、市内の小中学生を対象にプログラミングの技術や速さを競う「ロボットプログラミング大会」を初めて開く。市の強みでもある「ものづくり」と、情報通信技術(ICT)に通じた人材を育てるのが目的で、担当者は「子どもたちの問題解決能力とチャレンジ精神を育てたい」と意気込む。

 民間による出前教室も行われている。さまざまな分野の講師が経験に基づいて指導する富山市の「地域学習プラットフォーム研究会」(柵富雄理事長)は今年3月、立山町元気交流ステーションで、簡単なプログラミングを学ぶ教室を開いた。参加した子どもたちは、タブレット端末の画面上でキャラクターを指示通りに動かす課題に挑戦。省エネ技術にプログラミングが役立っていることなども紹介された。柵理事長は「学校では教え切れないプログラミングと社会の関わりを、仕事でICTを使ってきた大人が教えることは、学校の負担軽減にもつながる」と言う。

 一方、教育の場で使われるデジタル教材の制作や調査研究などに取り組む公益財団法人・学習ソフトウェア情報研究センター(東京)の澤井進常務は「導入例のない分野を教えることに、戸惑いを感じる先生もいるだろう」と指摘する。

 同センターは全国で指導者向けの講習を開いたり、初心者向けにプログラミング体験を促すページをインターネット上に公開したりして、スムーズな導入を支援する。澤井常務は「2045年には現在の職業の半分はロボットに取って代わるとも言われている。情報化が広がる時代に対応できる子どもをみんなで育てていかなければならない」と話している。

北日本新聞社

最終更新:5/11(木) 0:43

北日本新聞