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ゴンドラリフト再開まで最短2年 立山山麓スキー場

北日本新聞 5/11(木) 1:05配信

 設備の不具合で運休している立山山麓スキー場らいちょうバレーエリア(富山市本宮・大山)のゴンドラリフトが、運行再開まで最短2年かかることが分かった。元々予定されていた耐久性調査に1年かかる上、不具合の原因調査と修理にはさらに1年以上必要という。改修するかどうかは耐久年数次第で、運行再開は不透明な状況だ。地元関係者は「大きな痛手」と影響を危惧する。

 設備を所有する富山市や、運営会社の大山観光開発(富山市原・大山)によると、ゴンドラリフトは冬季営業終了後の点検で、支柱16本のうち1本の装置に不具合が見つかった。ゴンドラを運ぶワイヤが、滑車の溝の中央からずれていた。同社は、機器の調整だけでは安全を担保できないとして、ゴールデンウイークからの営業再開を断念した。

 ゴンドラの運転は1977年1月に始まり、40年経過した施設は国内で少ないとされる。市は本年度予算に、あとどの程度稼働させることができるか調査する経費を計上。今夏にも検査をスタートさせ、年度内に結果をまとめることにしていた。

 市観光政策課は「改修に踏み切るかは、設備の寿命や費用などから総合的に判断する」としている。ゴンドラを維持することになっても、地盤調査や支柱の付け替え工事などに1~2年を要し、費用は多額になる見通し。

 運休に伴って大山観光開発は今年、ゴンドラ山頂駅近くでグリーンシーズンに運営している大型遊具「ジップラインアドベンチャー立山」の営業を見合わせた。ただ、ペアリフトなどがあるため、ウインタースポーツは楽しむことはできるという。

 らいちょうバレーエリアでは今冬、一部のリフトが地権者の同意を得られず、運休する事態となった。リフト撤去の予算も計上されたが、市と地権者が土地利用の契約更新に合意。来季も運行できるようになった矢先、ゴンドラリフトの不具合が見つかった。

 立山山麓エリアの飲食店や宿泊施設などでつくる立山山麓観光旅館組合の高尾藤弘組合長は「40年も使っているので覚悟はしていた。ペアリフトだけでやっていくことを考えないといけない」と声を落とした。

北日本新聞社

最終更新:5/11(木) 1:05

北日本新聞