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のとキリシマ「日本遺産に」 能登町提案、年内申請目指す

5/11(木) 1:40配信

北國新聞社

 能登町は、のとキリシマツツジをテーマにした日本遺産登録を目指す活動を始めた。園芸愛好家と連携して深紅の花の魅力を広く伝える方法を模索しており、今年から苗木の促成栽培やライトアップイベントなどに取り組む。花をテーマにした日本遺産は前例がないものの、町は能登の8市町を巻き込んで文化庁への年内申請を目指しており、のとキリシマツツジの魅力発信策を磨き上げる。

 宝達志水町以北の9市町による「能登半島を彩る深紅の花~のとキリシマツツジ古木群~」が昨年12月、県の「いしかわ歴史遺産」に認定されたのを受け、能登町は今年に入り日本遺産への申請を8市町へ提案した。

 これに先立ち、能登町の担当者は昨年9月、文化庁で担当者と面談した。町教委によると、江戸時代からツツジを観賞する風土が能登に根付くことや、樹齢100年以上の古木が約500本ある点などが評価されたが、「年間通してツツジの魅力を発信するストーリーがない」との指摘を受けたという。

 そこで能登町は、町内の園芸愛好家でつくる団体「のとキリシマツツジの郷」の協力を受け、花の観賞以外でも魅力を発信できるよう対策に乗り出した。

 開花時期のライトアップやイベント以外に、冬には各民家や、町柳田植物公園に今秋完成する約1100本ののとキリシマツツジ園に意匠を凝らした雪吊りを施す。春に開花した深紅の花を冷凍保存し、料理の飾り付けに使う構想も進め、「能登の人々がツツジを愛していることを表現したい」としている。

 のとキリシマツツジの郷の大路篤夫理事長は促成栽培の確立を目指す。保水力の高い珪藻土を使い、高さ約1メートルに成長するまでの期間を、通常の約7年から3年半に短縮させる。苗木を全国に配る体制を整え、のとキリシマツツジのファンを増やす計画である。

 今秋に申請書を提出する方針の能登町は「江戸時代から愛されている特別な花であり、日本遺産の価値は十分あると信じている」としている。

北國新聞社

最終更新:5/11(木) 1:40
北國新聞社