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交際女性めぐりトラブルか 東京医科歯科医刺傷事件

日刊スポーツ 5/11(木) 10:11配信

 東京医科歯科大歯学部付属病院(文京区)で同院非常勤歯科医師の男性(41)が刺された事件で、同区湯島、日本医科大医学部4年渡辺祐介容疑者(30=殺人未遂容疑で逮捕)が交際女性をめぐり、歯科医とトラブルになっていたと供述していることが10日、警視庁への取材で分かった。本富士署は歯科医の回復を待って事情を聴く。渡辺容疑者は殺意を否認しているが、歯科医は首を切られ、左腹部については、刺されていたことも分かった。

 病院で起きた医学生による犯行の背景に、交際女性をめぐるトラブルの存在が浮上した。殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された渡辺容疑者は、本富士署の調べに対し「自分が付き合っている女性のことで、歯科医とトラブルになっていた」と供述しているという。

 捜査関係者によると、渡辺容疑者が交際している女性は、文京区内の渡辺容疑者のマンションで同居していた。犯行の動機面に関わる供述だけに、署は9日、女性に任意の事情聴取を実施。女性は渡辺容疑者との交際を認め「一緒に住んでいる」と説明。一方、歯科医との関係については「被害者とのことは一切、お話ししたくないです」と、かたくなに証言を拒んでいるという。

 渡辺容疑者は9日の逮捕後の調べに対し、歯科医のフルネームを呼び捨てにし「○○(歯科医のフルネーム)は前から知っていた」「個人的な付き合いだ」とも話していた。署によると、歯科医から事件以前にトラブルの相談などはなかったという。

 歯科医は全治3週間の大けがを負い、入院中だ。署は歯科医の回復を待ち、渡辺容疑者との面識や周辺の交友関係について、事情を聴く方針だ。

 渡辺容疑者は両手にそれぞれ牛刀とペティナイフを持ち、東京医科歯科大歯学部付属病院6階の処置室に侵入。歯科医を襲った。現場に残された牛刀とペティナイフには血液がついており、いずれも凶器として実際に使用したとみられる。渡辺容疑者は「刃物は服の中に隠して持っていった」と供述。6階のトイレで見つかった持ち主不明のショルダーバッグにも、包丁1本が入っていた。

 署は、渡辺容疑者が女性をめぐるトラブルから恨みを抱いた歯科医を狙い、病院を訪れた計画的な犯行とみて、刃物などの鑑定を進めている。

最終更新:5/11(木) 11:35

日刊スポーツ