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債券下落、日本株高・円安で売り圧力-超長期スティープ余地との見方

5/11(木) 8:14配信

Bloomberg

債券相場は下落。長期金利、新発20年・30年債利回りは1カ月ぶりの高水準を付けた。国内株式相場の上昇に加え、為替が約2カ月ぶりのドル高・円安水準で推移する中、この日に実施された30年債入札の結果が力強さに欠けるとの見方が広がり、売り圧力が掛かった。

11日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.04%で取引を開始。午後に入ると0.05%と、4月10日以来の水準まで売られた。新発20年物160回債利回りは2bp高の0.61%、新発30年物54回債利回りは1.5bp高の0.835%と、ともに4月11日以来の高水準を付けた。

野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、「円安が進んでいる割にカーブが寝過ぎている感があり、自律的に金利が上昇してもおかしくない地合い」だと指摘。その上で「30年債入札は悪くはなかったが、十分強い結果でもなかった」とし、「4月の地政学トレードで買われ過ぎた分が吐き出される展開になりやすい」とみる。

長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭安の150円65銭で寄り付いた後、いったん1銭安まで下落幅を縮小する場面もあった。午後に入ると下落基調が強まり、一時は150円51銭まで下落。結局は10銭安の150円58銭で引けた。

この日の東京株式相場は小幅続伸。日経平均株価が前日比0.3%高の1万9961円55銭と、2万円の大台乗せに迫った。ドル・円相場は一時1ドル=114円37銭と、前日の海外市場で付けた3月以来の高値に並んだ。

30年債入札

財務省がこの日実施した30年利付国債入札の結果は、最低落札価格が99円45銭と、市場予想99円40銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.35倍と、昨年11月以来の水準に上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は9銭と、前回の7銭からやや拡大した。

過去の30年債入札の結果はこちらをご覧ください。

野村証の中島氏は、「超長期債の利回りに関しては全然足りないとの声が多く、実需からの買いは乏しいとみられる」と指摘。「買うとすれば20年よりはましといった感じで、カーブプレー以外の買い意欲はなく、そうなるとあす以降も投げ売りの可能性が残る」と言う。

Kazumi Miura

最終更新:5/11(木) 16:13
Bloomberg