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サウジ、アメリカにポーンと12兆円! でも実は金欠なんです…それでも武器を買う理由

5/23(火) 7:00配信

withnews

  アメリカのトランプ大統領は、大統領としてはじめて訪問する国にサウジアラビアを選びました。アメリカの歴史でも最大規模とされる、約12兆円分の兵器を売ることが決まったからです。サウジの大盤振る舞いぶりが目立ちますが、実はいま、おカネ不足に悩んでいるんです。(朝日新聞国際報道部記者・神田大介)

【画像】足元ライトアップ、サウジ国王の特性エスカレーター式タラップ

プール6359個分の石油を1日で生産

 サウジがアメリカに支払う12兆円という金額は、4300万人の人口を抱える南米アルゼンチンの国家予算に匹敵します。

 サウジと言えば、2017年3月、46年ぶりに国王が日本を訪問したこと記憶に新しいですね。「王族ら1000人の訪問団が高級ホテル1200室を貸し切った」「ハイヤーが東京だけでは確保できず東海地方からも集めた」など、やはりリッチさが注目されました。

 その富のみなもとは、ごぞんじ石油です。

 サウジアラビアには、地球上で存在が確認されている石油のうち、15%以上が埋まっているとされています。1国に。

 生産量は1日あたり約1000万バレルで、これは25メートルプールに換算すると、6359個分ということになります。1日で。
 (※プールは長さ25メートル、幅10メートル、深さ1メートルで計算)

 乱暴な言い方をすれば、地面を掘ればカネが出てくる状態というわけで、なんともうらやましい話です。

 「アラブの石油王」と言えば、「とんでもない金持ち」のたとえとして日本でも広く使われていますね。

6兆円の赤字

 そんなサウジアラビアですが、実は財政赤字が続いています。

 2017年の国の予算は、歳出(使う額)が8900億リヤル、歳入(収入)が6920億リヤルで、使う予定の方が1980億リヤルも多くなってしまいました。日本円にすると約6兆円の赤字です。

 今年に限ったことではありません。2015年は1450億リヤル(4兆3千億円)の赤字、16年に至っては3262億リヤル(9兆8000億円)の大赤字でした。

 その原因は、大きく言って二つ。石油の価格が下がったことと、人口が増えたことです。

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最終更新:5/23(火) 7:00
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