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3年前から「日枝院政」構想 フジテレビ大型人事のウラ側

日刊ゲンダイDIGITAL 5/12(金) 9:26配信

 視聴率低迷による業績悪化にあえぐフジテレビは亀山千広社長(60)の退任、ならびに「フジの天皇」こと日枝久会長(79)が代表権のない取締役相談役に退くなどの人事を固めた。トップ2人の刷新で再起を狙うとおおむね報じられているが、どうなのか。

「今回の人事は約3年前から温められていたもので、絵を描いたのは、日枝氏です。次期社長に就く宮内正喜氏はフジテレビ絶頂期のバブル時代、編成局長だった日枝氏の下でバラエティー制作をまとめていた直属の部下。さらに、日枝氏からフジ・メディアHD会長を継ぐ嘉納修治氏も日枝氏の手下であると関係者には知られている。日枝氏は07年から岡山放送社長を務めていた宮内氏を呼び戻し、次期社長を見据えて、15年からBSフジ社長に置いていた。日枝氏は代表権がなくなるとはいえ、今後も取締役相談役として裏でグループを動かす実権を握り続けるでしょうし、これから事実上の“日枝院政”が敷かれるのです」(フジテレビ幹部)

■改革どころか時計の針は逆戻り

 もともと、フジテレビ次期社長には、故遠藤周作氏の長男で専務取締役の遠藤龍之介氏(60)、鈴木克明常務取締役(58)、大多亮常務取締役(58)らが候補に挙がっていた。誰になるにせよ、こうしたアラ還世代がかじ取りをしていくと内外からみられていたのだ。ところが、ふたを開けてみたら、73歳の宮内氏。亀山世代からひと回り後退したという印象はぬぐえず、社内では違和感を覚える者が続出しているという。

「遠藤専務らが、遠くない将来のフジのかじ取り役を担う可能性は高い。それは変わらないと思う。宮内氏は、それまでのつなぎ、ワンポイントリリーフじゃないか。まずはトップ2人の刷新イメージをつくり、それが続くうちに、次への橋渡し、地ならしをしていく。いきなり遠藤専務らをトップに据えてコケたら、もう後がないのだからね」(前出のフジテレビ幹部)

 フジテレビは2015年上期決算が97年の上場以来、初めて営業赤字に転落。今や年間視聴率が全日、ゴールデンタイム、プライムタイムと全て民放4位で、当然、放送収入も減少している。そんな負のスパイラルから抜け出し、刷新改革するのにかける時間はそうはないはずだが……。グループ内から、こんな声も聞こえてくる。

「亀山社長は『笑っていいとも!』という看板の長寿バラエティー打ち切りといった大なたを振るった。バラエティーや情報番組も刷新した。看板ドラマ『月9』の視聴率ワースト記録といい、結果に結びつかなかったけれど、変えようという姿勢はみせた。日枝氏が今後も君臨し、その手下たちが仕切ることによって時計の針が逆戻りし、時代遅れのバラエティーをやる可能性はあります」(フジテレビ関係者)

 今回の人事は6月の株主総会を経て正式に決定する。

最終更新:5/12(金) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL