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【英国】英中銀、金利を0.25%に据え置き 今年の成長率見通し引き下げ

NNA 5/12(金) 11:45配信

 英中銀イングランド銀行は10日に開いた金融政策委員会(MPC)で、政策金利を0.25%に据え置くことを決めた。金融資産購入による量的緩和策についても、4,350億ポンドで維持した。いずれも大方の予想通り。併せて公表したインフレ報告書では、今年の国内総生産(GDP)成長率見通しをやや引き下げ1.9%としている。
 11日に公表された議事録によると、8人の委員のうちクリスティン・フォーブス委員だけが前回に続き0.25ポイントの引き上げを訴え、カーニー総裁を含む7人は据え置きを主張した。資産購入規模の維持は全会一致で決定した。
 MPCはインフレが向こう数カ月でさらに加速し、年後半に3%弱でピークに達した後、中期的に中銀が目標とする2%を上回り続けるとみている。フォーブス委員はこれを理由に直ちに利上げが必要と主張した。ただ他の委員は、インフレは通貨ポンド安による輸入価格の高騰のみが原因で、利上げを行っても抑制効果は期待できないと判断した。
 また、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う新たな貿易体制の確立に向けた経済の調整が必要となり、今後は実質賃金が低下する可能性が高いが、これを金融政策により回避することは不可能としている。その後は失業率の低下を背景に賃金の大幅な上昇が見込まれると予想。市場はかねて2019年後半の利上げを見込んでいるが、それより早期に金融引き締めに転じる可能性もあるとした。ただ、こうした見通しは英国がEUと円滑な関係を結ぶことが前提だとしている。
 ■第2四半期も経済伸び悩みか
 中銀はインフレ報告書で、今年のGDP成長率見通しを従来予想の2%から1.9%に引き下げた。ポンド安による物価上昇が家計支出を圧迫する中、年前半についての従来見通しが楽観的過ぎたことを認めている。
 英国の第1四半期(1~3月)のGDP(速報値)は前期比0.3%増と、前期の0.7%から伸びが大幅に減速。中銀は第2四半期も伸び悩むとみている。ただ来年以降はインフレが山場を越え賃金が上昇に転じることから、2018年と2019年の予想を共に0.1ポイント引き上げ、それぞれ1.7%、1.8%とした。
 インフレ率については、今年第4四半期に2.8%でピークに達し、その後は徐々に低下するものの2020年まで2%超の水準が続くとみている。[労務]

最終更新:5/12(金) 11:45

NNA