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ラグビーW杯日本代表 南アに勝った15年大会の再現あるか

日刊ゲンダイDIGITAL 5/12(金) 9:26配信

「どんな相手でも大きなチャレンジになる。しっかりと準備して、若手選手も育てて臨みたい」――。

 ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=47)が、こう意気込みを口にした。

 10日、2019年ラグビーW杯日本大会の組み合わせ抽選会が京都迎賓館で行われ、世界ランキング11位で開催国の日本は、同4位のアイルランド、同5位のスコットランドとともに1次リーグA組に入った。A組の残りの2枠には、欧州予選1位と欧州・オセアニアプレーオフの勝者が加わる。

 アイルランド、スコットランドとも、前回15年イングランド大会で8強入りした強豪。特にアイルランドは着実にレベルアップしており、昨年11月のテストマッチでは同1位のニュージーランドに勝利。さらに今年3月には欧州の強豪同士が対戦する6カ国対抗で、前日本代表HCのエディー・ジョーンズ率いる同2位のイングランドも撃破。ニュージーランド、イングランド両代表のテストマッチ連勝記録の更新(19)を阻止した。

 W杯は出場20チームを4組に分けて予選を行い、各組の上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進む。日本が決勝トーナメントに進出するには、最低でも2強の一角を崩さなければならない。前回大会で日本は、当時世界ランキング3位の南アフリカを破る世紀の番狂わせを演じるなど史上初の3勝をマーク。世界のラグビー界を驚かせたが、地元開催の19年大会でもジャイアントキリングは期待できるのか。

 現役時代に日本代表でSOを務め、新日鉄釜石(現・釜石シーウェイブス)の7連覇に貢献した“ミスターラグビー”松尾雄治氏は「日本代表強化策の一環であるスーパーラグビー(SR)のサンウルブズの戦いぶりを見る限り、現状では厳しいと言わざるを得ない」と言う。

 そのサンウルブズはSR参戦2年目の今季、ここまで10戦して1勝9敗。わずか1勝に終わった昨季に続いて、すでに負け越しが決まっている。

 日本代表も、ジョセフHCが就任してからのテストマッチ4試合では格下のジョージア(同12位)に1勝しただけだ。

「現在は選手の選考段階だと思いますが、それを差し引いても、選手個々のプレーの精度は世界レベルにありません。日本が武器としなければならない組織的プレーにしてもしかりです。大会開幕まで2年4カ月と時間があり、チーム強化、相手を分析する時間は残されていますが、若手選手の底上げも含めて課題は少なくない。地元開催で惨敗に終われば、日本のラグビーは一気に衰退しかねない。日本協会、スタッフは代表の強化に全精力を傾けるべきです」(松尾氏)

 W杯での8強入りは、はかない夢に終わるのか。

最終更新:5/12(金) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL