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巨人FAトリオ全滅に渡辺主筆が喝! 「見る目ない。スカウトはダメだ」バッサリ切り捨て…大ナタ予感の不穏な気配

夕刊フジ 5/12(金) 16:56配信

 巨人の親会社、読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏(90)が10日、東京ドームで開幕戦以来今季2度目の観戦。首位阪神相手に打線が爆発し、5本塁打を含む9得点の勝利に、「ベリー、ベリーハッピーだ!」とご満悦だった。一方、昨オフ史上初めて3人同時に獲得したFA(フリーエージェント)戦士が、現在1軍に1人もいない惨状は看過できない。「3人いねえじゃねえか! 見る目がなかったんじゃないか? スカウトはダメだ!」と不満を炸裂させた。

 親会社トップの御前試合で、ど派手な花火が5発も上がった。5回終了時点で9-2と大差がつき、左うちわの展開かと思われたが…。先発大竹寛が投球数90を過ぎると崩れ、6回無死満塁から押し出し四球。救援陣も失点を重ね、一気に3点差まで詰め寄られた。

 9回にも抑えのカミネロが一発を浴び、9-7でなんとか逃げ切り。高橋由伸監督(42)は「それぞれがいい打撃をしてくれた」と打線をたたえる一方、大勝に水を差すような大竹の投球には「まあ、そうですね」と多くを語らなかった。

 それでも白星を贈られた渡辺氏は上機嫌。球場からの帰り際、「今日はよかった。ベリー、ベリーハッピーだ。昨日の負けがある。今日は実力が出た」と声を弾ませた。だがFA組の出遅れについて尋ねると、「ダメなのはあるよ。だって出てない。いないじゃないか! 新しく獲った3人いねえじゃねえか!」とボルテージを上げた。

 高橋監督の就任2年目はV奪回が至上命題だ。球団フロントは推定総額40億円規模の“爆買い補強”を敢行。FA市場では球界史上初のトリプル獲得を成功させた。

 完投能力を評価された先発右腕の山口俊(横浜DeNA)は、広島からFA加入4年目となる大竹寛らのピークアウトを見越し先発陣の一角を任せる構想だった。ところが昨季終盤に覚えた右肩違和感から、いまだ実戦登板にも至らず。結局は大竹寛が開幕からローテを担っている。

 黄金時代を支えた鉄腕セットアッパーの山口鉄が勤続疲労を隠せず、代わりに勝ち継投に入る候補として獲ったのが森福(ソフトバンク)。故障もなく開幕1軍入りも、防御率5・40と精彩を欠き、7試合で見切られ2軍行きとなった。山口鉄はこの日も大竹の尻拭いで登板し、2連続適時打を浴びている。

 FA第3の男、陽岱鋼(日本ハム)は走攻守3拍子そろった外野手で、母国台湾ではスーパースター。巨人でも8選手しか取り上げられない今季「プレーヤーズ・デー」に新戦力でただ1人ラインアップされるなど、興行面でも期待が大きかったが、故障続きで3軍調整中だ。自身のイベントが予定される来月13日までに1軍復帰はなるだろうか。

 FAトリオはもっか全滅状態。「どこがダメなのか?」という問いかけに、渡辺氏は帰りの車の後部座席から「スカウトに聞いてくれ。見る目がなかったんじゃないか? 俺は知らん。専門的なことはわからん」と応じたが、「だけどスカウトはダメだ!」とバッサリ切り捨て御免。そのまま球場を後にした。

 責任者への大ナタさえ予感させる不穏な気配。さらに間の悪いことにこの日、巨人の傷口に塩を塗り込むような事態が他球場で起きた。山口俊のFAに伴う人的補償で、巨人からDeNAに移籍した平良が中日戦(ナゴヤドーム)で初先発。5回1失点で見事にプロ初白星を挙げたのだ。

 2013年ドラフト5位で、21歳の横手投げ右腕は昨季巨人で1軍デビュー。有望株と目され、オフにはプエルトリコに派遣されウィンターリーグで武者修行した。ところが帰国まもなく、まさかの移籍通告。他球団の編成担当者を「わざわざ金をかけて海外に行かせて、普通はそこまで期待した選手は(人的補償対象外となる)プロテクトをするだろう」とあきれさせた。

 部署間で意思の疎通を欠く、縦割り組織の弊害なのか。平良が移籍先で山口俊より早く勝利を挙げたことに、ひょっとしたら溜飲を下げた巨人関係者もいるかもしれない。

最終更新:5/12(金) 16:56

夕刊フジ