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バーテンダー姿でお米ブレンド 愛知の米穀店で夫婦試み

朝日新聞デジタル 5/12(金) 8:36配信

 「お米のBarはじめます」。そんなキャッチコピーに、バーテンダーの姿で決めた店主夫婦の写真。愛知県岡崎市矢作町市場にある創業102年の渡辺米穀店のチラシだ。米に詳しい「五つ星お米マイスター」に認定された店主が、カクテルをつくるように客の好みに合わせて米をブレンドして販売する試みを始めた。

【写真】相談しながら、ブレンドする米を選ぶ渡辺さん夫婦=愛知県岡崎市矢作町市場


 試しに記者の好みでブレンドしてもらった。店主の渡辺正明さん(56)に「米(マイ)オーダーシート」を手渡される。硬さ、甘み、粘り、粒形(大きさ)、おかずの味付けの好み(濃さ・薄さ)の5要素を5段階で答える。ん? 自分の好きな米の味って何だっけ? 米の好みを意識していなかったことに気づかされる。

 「みなさん、そうですよ。特に甘みの好みは難しいかも」と妻の郁子さん(53)。よく考えて一通り書き込むと、すぐに目の前でブレンドが始まった。

 店内には全国から取り寄せた米、約45種類が並ぶ。夫婦で相談しながら米を選ぶ。「メインは富山五箇山産の『花キラリ』60%にします」と正明さん。初めて耳にする銘柄だ。米穀店専売品でスーパーなど量販店では扱っていないという。

 ほかに「あいちのかおり」30%、千葉産の「ふさおとめ」10%。約10分でブレンド完了。記者がオーダーした「硬め、甘み抑えめで、さっぱり味」に対し、「全体にしっかりしたお米をチョイスしました。『かおり』をブレンドして『花キラリ』のもっちりを少し抑えてみました」。その場で精米。オーダーは「カルテ」として記録し、次回に食べた感想も基にブレンドの参考にする。会話しながら米を買うのも楽しい。

 3月中旬にチラシを配り始め、反応は上々だ。新しい客も少し増えたという。

朝日新聞社

最終更新:5/12(金) 8:36

朝日新聞デジタル