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「うみのこ」名称どうなる? 環境学習船、来年度から新船 滋賀県教委、名前を募集

産経新聞 5/12(金) 7:55配信

 県内の子供たちが宿泊型体験学習を行う県の環境学習船「うみのこ」が、来年度から生まれ変わる。現在の船が老朽化し、新しい船に乗り換えることになったのだが、浮上するのが船の名称の問題だ。同じ所有者が同時期に同じ名称の船を複数持つことは原則認められておらず、現在の船を県が所有している以上は、新しい船が「うみのこ」以外の新たな名称に変更しなければいけない可能性もある。県教委は「うみのこ」の継続使用も含め新船の名前を募集しているが、長年県民に親しまれてきた名称だけに議論を呼びそうだ。

 うみのこは、子供たちに環境に対する理解を深めてもらおうと、昭和58年に就航。主に県内の小学5年を対象に、1泊2日で琵琶湖の水の透明度を調べたり、プランクトンを観察したり、他校の児童たちと交流したりするなどの宿泊型の体験学習を実施。これまでに約52万人の子供たちが利用してきた。

 しかし、就航から34年たち老朽化したため、クラウドファンディングなどで資金を募って新船を建造し、30年5月から乗り換える予定だ。現在の船は、新船の就航後、民間への譲渡や陸地に係留してレストランとして使用するなどの活用策も浮上しており、方針が定まっていない。

 船舶法の規定では、一定の規模以上の船は国へ届け出る必要があり、管轄する近畿運輸局は「船名は船舶を特定する要素の一つになるので、同じ所有者が同時期に同じ名前の船を持つことは望ましくない」として、原則同じ船名をつけることは避けるよう指導している。

 県教委は新船の名称を6月9日まで募集しているが、うみのこは長年県民に親しまれてきただけに、名称を変更することに対する抵抗も予想される。仮にうみのこの継続使用を望む声が多数あった場合は、「うみのこ」の名前を残す方策も検討するという。

 応募は、インターネット上の「しがネット受付サービス」か郵送で受け付ける。応募した船名の中から、県が設置する選考会で3点程度の候補に絞り込み、最終的に三日月大造知事が船名を決める。採用された船名の応募者1人に、新船のペア体験乗船と近江米「みずかがみ」10キロをプレゼントする(同一船名への応募が複数人いる場合は抽選となる)。

 三日月知事は「今の船名である『うみのこ』は、多くの方が親しみを持って呼んでいることは知っている。それが今回の船名募集でどう表れるのかも含め、改めて多くの方々とともに新船の名前を考えたい」と話している。問い合わせは、県教委教育総務課(電)077・528・4512。

最終更新:5/12(金) 11:39

産経新聞