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人身事故・中垣内監督処遇で迷走 日本バレー協会の“その場しのぎ”

5/12(金) 16:47配信

東スポWeb

 なんともすっきりしない“自粛”だ。日本バレーボール協会は11日、昨年11月に広島県内の中国自動車道で人身事故を起こし、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで書類送検された全日本男子代表新監督の中垣内祐一氏(49)に代わり、新コーチの元フランス代表監督のフィリップ・ブラン氏(56)が代行監督を務めると発表した。中垣内監督については現時点で検察の判断が出ていないことから、当面の間は全日本代表監督としての対外的な活動を自粛するという。

 だが、検察の判断が出るまで全日本から完全に距離を置くのかと思いきや、日本協会の鳥羽賢二強化事業本部長は「公の場には出ないし、現場での指揮は執らないが、合宿には帯同(同行)する。強化のスケジュールや方針、分析などは参加する」と説明。人目に付かない場所では実質的な監督としての活動を行うのだ。

 会見では被害者や被害者家族への配慮や検察の判断を慎重に待つ姿勢を強調したが、実態は自粛どころか解禁。11日から始まった代表チーム合宿にも参加し、選手、ブラン氏とともにミーティングを行った。鳥羽強化本部長は「協会では2020年東京五輪は中垣内で行くと決めている」と断言したものの、検察の判断が3月末までに出ると踏んでいたことについて「見通しの甘さはあった」と認めざるを得なかった。

 さらに、処分発表が予想以上に長引く可能性については「その時のことは今、分からない」(同本部長)。また、検察の判断が出た際も判断内容によっては「対応を考える」と“その場しのぎ”の感は否めない。指揮官の立ち位置が中途半端な状況とあって、代表選手の大半がプレーするプレミアリーグのあるチームの幹部からは「そんなところに選手を出せない」という声もある。

 当の中垣内監督は「選手には『迷惑をかけた』と謝罪していた」(同強化本部長)というが、その“迷惑”は現在進行形。男子バレー界の迷走はまだまだ続きそうだ。

最終更新:5/12(金) 17:32
東スポWeb