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次戦はジョコと 錦織はランク再浮上へ依然踏ん張りどころ

日刊ゲンダイDIGITAL 5/12(金) 12:02配信

 陣営はほっとしているのではないか。

 錦織圭(27)は3月のマイアミ・オープン(OP)で右手首を痛めて約1カ月半ぶりにツアーに復帰。マドリード・オープン3回戦の相手は、驚異的な粘りが身上のD・フェレール(35=世界ランク30位)だ。錦織は2014年の今大会の準決勝で対戦し、2時間56分の激闘で勝ったものの体のダメージは大きく、決勝ではクレーの王者・ナダルから第1セットを奪うも腰痛で途中棄権した。

 当時は世界5位で錦織(同12位)を苦しめたフェレールもすでに35歳。この日は錦織のフォアで左右に振られ体力を消耗。ほとんど主導権を奪えず1時間25分でストレート負けした。

「出だしから攻めていかないといけない相手と分かっていた。フォアで攻めて主導権を握ることができた。体の調子に気をつけて次の試合も頑張る」

 こう語った錦織は、これで5年連続のベスト8入りを決めた。前日の2回戦は同40位のシュワルツマン相手に第1セットを落とし、右手首を気にするそぶりも見せていたが、フェレール戦を見る限り、右手首の状態は悪くはない。

 準々決勝の相手は、昨年覇者で世界2位のジョコビッチ(29)だ。世界ランクが8位(ツアー・ファイナル争いは16位)まで落ちた錦織は、手首の痛みが再発したとしても簡単に途中棄権などできない。

 昨年は今大会と次戦のイタリア国際(ともにマスターズ1000)はベスト4まで駒を進めたので2試合の獲得ポイントは720(360+360)。それより成績が落ちればポイントは減るし、欠場なら獲得ポイントはゼロで、昨年分をまるまる失ってしまう。世界ランクはこのランキングシステムによって決まるため、錦織がランクを上げるには、好成績を出し続けてポイントを稼ぐしかない。

 痛いの痒いの言って休んでいる暇はない。とはいっても、体調万全でもジョコを倒すのは難しいが……。

最終更新:5/12(金) 13:52

日刊ゲンダイDIGITAL