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【日本ハム】大谷を今オフ獲得へ、レンジャーズGMご一行が鎌ケ谷に来た!

スポーツ報知 5/12(金) 6:08配信

 二刀流を、メジャー球団が電撃訪問だ。左太もも裏の肉離れのため、千葉・鎌ケ谷の2軍施設でリハビリしている日本ハム・大谷翔平投手(22)を11日、レンジャーズのジョン・ダニエルズGM(39)らが4人体制で直接視察した。メジャー球団の編成トップが生でチェックするのは、異例中の異例の出来事。いまだ実戦復帰のメドが立っていない中で、早ければこのオフに勃発する争奪戦へ、レ軍が最大限の誠意を示した格好だ。

 サングラス越しにも分かる熱視線が、大谷の背中に注がれた。千葉・鎌ケ谷での2軍練習に“黒船”が来襲した。現れた4人の正体はダニエルズGM、ジョシュ・ボイドGM補佐に古河、渡部両スカウトのレンジャーズご一行だった。メジャーの編成責任者が直々に訪れることは異例中の異例。しかも故障でリハビリ中の選手のため、わざわざ2軍施設を訪れたことが、本気ぶりを物語った。

 GMは電撃訪問の理由を「今回は成功してる球団の関係者と(経営の)ノウハウを共有するため。日本ハムをすごくリスペクトしており、今まで素晴らしい選手を育ててきたことで学べることもあるのではないかと。特に、世界で知られている二刀流の選手を育成し、ここまでになっている」と説明。だが、早ければ今オフにもポスティングシステム(入札制度)でのメジャー挑戦の可能性がある大谷の生チェックが、“隠れた目的”だったことは明らかだ。

 二刀流はこの日、5割程度のスピードで外野ポール間を走った後にキャッチボール、室内でティー打撃や3日連続となるマシン打撃を行った。その一連のリハビリをじっくりと見守った。

 タンパリングに抵触する恐れがあるため「今、個人の選手については言える状況ではありません」とコメントを避けたダニエルズGMだが、今回が2度目の来日。前回は11年6月に当時日本ハムのダルビッシュの投球を視察し、そのオフに同投手の入札を決断。結果、獲得にこぎ着けた。編成トップの直接視察は、獲得のGOサインを出すための最終確認ともとれる。

 レ軍は元来、“親日派”の球団だ。現在はダルビッシュが所属。過去にも建山、田中賢の日本ハム出身者や、伊良部、大塚、福盛、上原、藤川と多くの日本人選手を獲得してきた。「日本のプロ野球はとても高いレベルだと認識しています。WBCでもいい結果を出している」と同GM。大谷にも当初、メジャー志望だった花巻東高時代の12年に面談し、獲得意思を表明した経緯もある。正式に市場に出回る時は、参戦は間違いない。

 当の大谷は、自分のことに集中した。キャッチボールでは変化球を交え、最後は投本間程度の距離で立った捕手役に強めに腕を振った。「感じは良くなっています」。レ軍首脳の視察について問われると、無言でうなずくのみだった。

 約4時間の訪問を終え、サムアップで帰路のタクシーに乗り込んだダニエルズGMは、12日に離日する予定。約1週間の日本滞在の最後に、一大イベントを取っておいた。試合に出られなくとも、二刀流を巡る狂想曲はすでに始まっている。

 ◆ポスティングシステム FA(フリーエージェント)ではない選手がメジャー移籍を希望した場合、所属球団が行使できる。所属球団は当該選手の譲渡金を上限2000万ドル(約23億円)で設定。応札する全てのMLB球団が30日間の交渉期間中に選手と交渉できる。契約が合意した場合のみ、移籍先のMLB球団から所属球団に譲渡金が支払われる。現行制度は13年12月に導入。制度の有効期限は米国時間今年10月31日(日本時間11月1日)までで、改正を希望する場合はNPBとメジャー側のいずれかが180日前の5月4日(同5日)までに申し出る必要があり、今月上旬までにMLB側が申し出た。

最終更新:5/12(金) 9:26

スポーツ報知