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G7とG20の違いって? 

時事通信 5/12(金) 7:30配信

 先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が12日からイタリア南部バーリで開かれる。財務相が出席する国際会議は、このほかに20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議があり、今年は既に3月と4月に2度開催された。G7とG20、会議の議題もよく似ていて、違いがよく分からない。

 ―G7って何? 
 先進7カ国の英語表記「Group of Seven」の略称で、構成国は日米英にドイツ、フランス、イタリア、カナダ。経済成長や為替など金融市場の安定に向けた国際的な政策協調の場として1986年に初会合が開かれた。公式会合は年1回だが、電話会議も含め非公式会合はしばしば行われている。

 ―G20は。

 G7に中国やブラジル、ロシアなど新興国を加えた計19カ国と欧州連合(EU)が参加している。97年に起きたアジア通貨危機などを受けて99年に創設された。G7、G20とも財務相と中銀総裁の会議だけど、経済の安定や成長への協力が目的だから、貿易をめぐる課題に焦点が当たることもある。

 ―どっちが重要なの。

 どちらとも言えないが、新興国は経済成長が目覚ましく、世界経済に占める国内総生産(GDP)の割合が高まり、国際資本市場への影響も大きくなっているため、世界経済のかじ取りは新興国抜きでは難しくなってきたんだ。2008年に世界を揺るがした金融危機「リーマン・ショック」の際は、欧米経済が失速する一方、中国やインドなど新興国が存在感を発揮し、G20会議は大きな注目を集めた。

 ―だったらG7は不要かな。

 G20は参加国が多く、経済の発展度合いも違うため、議論をまとめるのは簡単ではない面があるんだ。G7には不要論も出ていたが、EU離脱を決めた16年の英国民投票をきっかけに為替市場が急変動した際は、G7が緊急電話会議を開き混乱の沈静化に動いた。G7は自由、民主主義などの価値観を共有していて、機動力があるため存在価値が見直されている。

最終更新:5/12(金) 7:36

時事通信