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容易でない信頼回復=FIFA会長に疑問の声

時事通信 5/12(金) 9:03配信

 【マナマ(バーレーン)時事】国際サッカー連盟(FIFA)は11日、バーレーンのマナマで総会を終えた。一連の不祥事を受けて昨年2月に就任したインファンティノ会長にとっては、組織再生をアピールする場となったが、全幅の信頼を得るには至らなかった。

 総会で会長は「FIFAは新しくなった。透明性のある組織になった」と強調した。しかし、倫理委員会の人事をめぐっては疑問の声が上がった。9日の理事会では、ブラッター前会長ら数々の疑惑に取り組んだ倫理委で裁定、調査部門をそれぞれ率いたエッカート、ボーベリー両氏が退任することが決まった。2人はさらに数百に上る案件を抱えていると言われるが、志半ばでお役御免となった。

 腐敗の真相究明の手を緩めるかにも受け取れる人事。これを主導したと指摘されたインファンティノ会長は、否定した上で、手続き面の正当性を主張する。ただ、新たな人選を含めて説明の歯切れは悪く、トランプ米大統領ばりに「フェイクニュースが渦巻いている」とも口にした。

 直近でも、不正関与疑惑で、実力者のアハマド理事(クウェート)が辞任したばかり。重要な改革として理事会の権限を分散縮小したが、逆に運営側の事務局に権力が集中したきらいもある。

 FIFA理事の田嶋幸三日本協会会長は「サッカーのことはいろいろやろうとしている。パワーや情熱を感じる」と話す。評価される面もある会長だが、失墜した信頼を取り戻すのは容易ではなさそうだ。 

最終更新:5/12(金) 9:09

時事通信