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今日から始める「Apple Pay」生活 iPhone 7/7 PlusでSuicaを使う方法

ITmedia Mobile 5/12(金) 14:18配信

 iPhone向け決済サービス「Apple Pay」の大きな魅力の1つが、Suicaを利用できることだろう。

【オートチャージの方法】

 電車の改札でiPhoneやApple Watchをかざしてサッと通り抜け、コンビニ等では電子マネーで買い物をすることができる。カードポケット付きのiPhoneケースにSuicaカードを入れてタッチ&ゴーを実現している人も多いようだが、電波干渉防止シートが必要で、いまひとつスマートさに欠ける。Apple Payを利用すれば、iPhone単体でSuicaを利用でき、登録しておいたクレジットカードでいつでもチャージ可能だ。通勤・通学(大学以上)定期券も利用できる。

 今回は「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」でApple PayのSuicaを利用する方法について紹介しよう。

●Suicaアプリをダウンロードする

 Apple PayでSuica(以降、Apple Pay Suicaと表記)を利用するには、iPhoneにSuicaを登録するわけだが、これには以下4つの方法がある。

・AndroidやフィーチャーフォンのモバイルSuicaからの機種変更
・記名/無記名のSuicaカードを読み取って登録
・Suicaアプリからの新規発行
・Suica定期券の読み取りや新規発行

 いずれの方法で登録するにせよ、まずはiPhone 7/7Plusに「Suica」アプリをダウンロードしておこう。App Storeで検索すると「Suicaチャージ」アプリもあるので間違えそうになるが、ただの「Suica」アプリをダウンロードしておく。

 このSuicaアプリで会員登録を行うことで、一部対応していないものはあるものの、モバイルSuicaとほぼ同等のサービスをApple Pay Suicaで利用できるようになる。アプリの利用料は無料。JR東日本のクレジットカード「ビューカード」をアプリに登録してオートチャージが利用できるのも利点だ。

●記名/無記名のカードから読み取り

 Apple Pay Suicaのサービスが始まったときに話題となったのが、Suicaカードの読み取りによる登録だ。iPhoneのカメラでSuicaカードの番号を読み取ると、Suicaカードのデポジット500円分も含めてカード情報がiPhoneに取り込まれる。残ったSuicaカードは使えなくなるので廃棄してしまって構わない。

 iPhoneで取り込めるSuicaカードは、無記名の「Suica」、大人用記名の「My Suica」、通勤・通学(大学・専門学校生用)「Suica定期券」だ。これ以外の、クレジット一体型カードや社員証付き、高校生以下のSuica定期券、JR東日本以外で発行されたICカードは取り込めない。取り込みの際にもインターネットに接続できる環境が必要で、取り込める電子マネーは1万9500円(デポジットの500円を含めて2万円)以下となる。

●Suicaアプリで新規発行

 Suicaカードがなくても、SuicaアプリからSuicaを新規発行できる。JR東日本のエリア以外に住んでいてSuicaカードを持っていない人も、この方法でApple Pay Suicaの利用が可能だ。ただし、この場合はApple PayまたはSuicaアプリに登録したクレジットカードでチャージする手続きがあるので、クレジットカードが必要になる。

 Suicaを新規発行する際、「Suica(無記名式)」と「My Suica(記名式)」を選べる。無記名式はSuicaの会員登録を行わずに簡単な手続きで発行できるが、Suica定期券やモバイルSuica特急券の利用、また、iPhone紛失時の手続きやSuicaの払い戻しをする際には会員であることが必要なので、原則的にはMy Suica(記名式)を選ぼう。

 規約などを確認・同意し、メールアドレスとパスワード、氏名や住所、生年月日などの個人情報を入力後、クレジットカード情報を登録する。これはSuicaにチャージする際に利用するクレジットカードで、Apple Payに登録してあるクレジットカードを利用する場合は「クレジットカードを登録しない」を選択。

 登録する場合は、ビューカード、日本国内で発行されたJCB、VISA、MasterCard、American Express、Diners Club、JR東海エクスプレス・カードを登録できる。オートチャージを利用する場合はビューカードを登録しよう。なお、ここではSuicaアプリにクレジットカードを登録しているのであって、Apple Payに登録できないクレジットカードでも、上記のカードあるいはブランドであれば登録可能だ。

 その後、新規発行したSuicaにチャージする金額を選択し、決済方法を先ほど登録したクレジットカードかApple Payに登録したクレジットカードを選択して決済。WalletアプリにSuicaが追加され、Apple Pay Suicaが利用できるようになる。Apple Watch Series 2を使っている場合は、iPhoneではなくApple WatchにSuicaカードを発行することもできる。Apple Watchでの利用については後述する。

●Android端末・フィーチャーフォンから機種変更

 Android端末やフィーチャーフォンでモバイルSuicaを利用している場合は、機種変更手続きをすることでApple Pay Suicaでも会員情報や電子マネーを引き継げる。この手続きをせずにSuicaカードの取り込みや新規Suica発行などを行ってしまうと、機種変更できなくなるので注意しよう。

 機種変更の手順は、Android端末やフィーチャーフォンの場合と同じだ。旧端末(Android端末・フィーチャーフォン)のSuicaアプリの会員メニューで機種変更の手続きを行い、会員情報をサーバ上にいったん保存。その後、iPhone 7/7PlusのSuicaアプリで「機種変更」メニューにアクセスし、旧端末で使ったメールアドレスとパスワードを入力してログインする。サーバに預けたデータをiPhoneで受け取ればApple Pay Suicaを使えるようになる。

 ちなみに、Apple Pay SuicaからAndroid端末やフィーチャーフォンに機種変更することはできない。Apple Pay Suicaを利用しないことになった場合は、SuicaアプリでSuicaを払い戻して退会し、新たに使うAndroid端末やフィーチャーフォンであらためて会員登録をすることになる。

●Suica定期券を登録する

 乗車駅、降車駅のどちらかがJR東日本のSuicaエリア内であれば、Apple Pay Suicaで定期券も利用できる。Suicaカードを読み取って登録する方法のところでも紹介したが、通勤・通学(大学・専門学校生用)Suica定期券なら同様に読み取って登録することが可能だ。

 Suica会員登録をしていれば、Suicaアプリで定期券を新規購入・継続・払い戻しできる。ただし、通学定期券(大学・専門学校生用)を新規発行する場合は、「通学定期券予約申込書」を記入、プリントアウトして、学校で発行してもらった「通学証明書」と一緒にコールセンターに郵送するなど手間がかかる。通学定期券は駅で普通に発行してもらい、iPhoneで取り込んで使う方が簡単なようだ。年度内であればSuicaアプリで継続購入ができる。

 一方、通勤定期券はSuicaアプリで比較的簡単に新規発行できる。アプリを開き、Suica一覧で画面右上の「+」ボタンをタップして「Suica定期券」メニューにアクセス。Suica定期券の名称を入力し、利用するクレジットカードを登録。経路や使用開始日(14日前から指定できる)、期間などを設定し、決済する。買い物で使う電子マネーのチャージも行える。

 また、すでにApple Payに登録されているSuicaを選択し、定期券情報を追加することも可能だ。

 以上のような方法でSuicaをiPhoneに登録したら、iPhoneをかざして改札を通過できる。ただ、SuicaカードやAndroid端末・フィーチャーフォンのモバイルSuicaと違って、Apple Pay SuicaはiPhoneに電源が入っていないときや、iPhoneのバッテリーが切れてしまったときは利用できない。改札内でiPhoneのバッテリーが切れたときは、改札窓口に申し出ることになるので注意したい。

 また、改札の読み取り機にはiPhoneの先端部分をかざそう。iPhoneケースにSuicaカードを入れていたときのクセで背面を当ててしまうと、読み取りエラーになることもあるようだ。

●チャージの方法

 電子マネーのチャージはSuicaアプリ、Walletアプリの両方から行える。チャージの限度額は2万円。決済するクレジットカードも、Suicaアプリ、Apple Payに登録したどちらのクレジットカードも選択できる。

 Suicaアプリから行う場合は、チャージしたいSuicaを表示し、チャージ金額を選択する。画面内の「クレジットカード」をタップするとSuicaアプリに登録したクレジットカードで、Touch ID(指紋認証)なしで決済・チャージされる。

 「Apple Pay」をタップするとApple Payに登録してあるクレジットカードで決済できる。カードを選択し、ホームボタンの上に指を当ててTouch IDで認証が済むとチャージが完了する。ちなみに、これはオンライン決済なので、Apple PayからVISAブランドのカードは選択できない(Apple PayにVISAブランドのカードを登録していても選べない)。

 Walletアプリからチャージする場合は、チャージしたいSuicaの画面で「i」ボタンをタップし「チャージ」メニューにアクセスする。チャージする金額を決め、画面右上の「チャージ」をタップすると、クレジットカードとTouch IDの画面になるので、認証を行って完了だ。

 オートチャージを利用するには、Suicaアプリで設定が必要だ。Suica一覧画面で「チケット購入・Suica管理」をタップし、「オートチャージ設定」メニューにアクセスして手続きする。ただしオートチャージをするには、ビューカードを登録しておく必要がある。

 Apple Pay Suicaはクレジットカードでのチャージが基本だが、Suicaを利用できるコンビニなどで現金チャージも可能だ。しかし、残念ながら駅の券売機では一部を除きチャージできない。最近はスマホを置いてチャージできる券売機が増えているが、それを利用してもできないことが多いようだ。

●「エクスプレスカード」設定でタッチ&ゴーが可能に

 Apple Payは基本的にTouch IDで認証を行って決済完了となるが、混雑する改札でそんなことをしていたら大変だ。Apple Pay SuicaにはTouch IDやパスコード入力なしでApple Pay Suicaを利用できるようにする「エクスプレスカード」の設定がある。これをオンにしておくと、複数のSuicaがApple Payに登録されていても、エクスプレスカードに設定された1枚のSuicaが使用される。

 特にSuica定期券はエクスプレスカードの設定が必須だ。他のSuicaをエクスプレスカードに設定してしまうと、改札通過のたびに定期券を表示させてTouch IDが必要となる。さらに、この操作(定期券表示)をせずに改札を通過してしまうと、他のSuicaの電子マネーで運賃が支払われることになる。

●電子マネーとしての使い方

 Apple Pay Suicaは、Suicaカード同様に、交通系ICカードに対応したコンビニやカフェなどでの支払いにも利用できる。PASMOやICOCAなど、Suica互換のサービスにも対応している。レジの担当者にSuica(交通系ICカード)で支払うことを伝え、iPhoneの先端を読み取り機にかざすと決済できる。

 ただ、一部のレジでは、Suicaをエクスプレスカードに設定にしていてもTouch IDやパスコード入力が必要になることがある。その場合は慌てずに認証の操作を行おう。

 次回は「Apple Watch Series 2」でSuicaを利用する方法を紹介する。

最終更新:5/12(金) 14:18

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